20話 ページ20
紗代 side
最初は憧れだった
なんでもそつなくこなすお姉様がかっこよくて、私もああなりたいと努力していた
していたのに……
お母様もお父様も褒めてくださるのにその奥にはいつもお姉様を見ている
お母様達だけじゃない、龍賀一族も村のみんなも
最初に私が見つけた水木さんだって＿＿＿＿
大嫌い、大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い大嫌い
だいっきらい!!!!!!!!
だから嫌な人は全員殺した
龍賀のみんなも、村の人も、お父さんだって＿＿＿＿
次はお姉様の番です
｢居なくなれ!!!!!!!!｣
｢慘宝｣
狂骨がお姉様を払う
吹き飛ばされたお姉様は向こう側に居たもう一体の狂骨にぶつかるかと思えばドロｯとした黒い何かをクッションに衝撃を和らげたあと狂骨を蹴り飛ばして地面に着地していた
何やら水木さんと一緒にいた男性陣とコソコソ話しているが表情が2,3度変わると私をじっと見て
｢申し訳ないけど、紗代
君はここで殺すしか手段が無さそうだ｣
｢っ!!｣
全身の毛が逆立つような、嫌な気配
寒くないはずなのにガタガタと体が震え始める。汗が頬を伝い、生存本能が警告を鳴らす
｢死ぬのは お姉様の方ですわ!!!!!!!!｣
構えを取る
遠くにいたはずのお姉様は何故か目の前に立っていて、突然のお腹の衝撃に口内には鉄の味が広がった
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ｶﾝｯと高い音を鳴らしてAは高い所から地面に着地した
近くに居るゲゲ郎に目を向けることなく
｢奥さんは見つかりました？｣
｢あぁ、じゃがかなり深手じゃ｣
一刻も早く医者に見せたいとゲゲ郎が告げるとAはその言葉に頷き｢紗代だけでも助けたいのでもう少し待ってほしい｣と言いながら助けられた嫁を見て目を見開いた
｢……もしかして、彼女身重ですか？｣
｢!
分かるのか｣
｢〜っ!はぁ…
分かりました。ではこの術式はまだ使えませんね
紗代は諦めます
奥様を助けることに専念します｣
｢……良いのか？｣
｢仕方ないでしょ
これも運命、選択したのは私も彼女も同じです
それに、彼女を助けたいと思うのは単なる私のエゴに過ぎませんから
10分時間をあげます
水木さんを連れて村から出てください｣
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あべの(プロフ) - そして、この後の囲われた日常が気になるのは自分だけなんでしょうか？ (12月25日 15時) (
レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
あべの(プロフ) - 1から3まで並べると尊くて泣きます。 (12月25日 15時) (レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
箔月(プロフ) - えー、全て神でした (12月25日 11時) (レス) @page25 id: 26079ce184 (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 第一特典はと合わせたい神絵でした。遅くなりましたが、コメント失礼しますwww私は第一特典もらってないので是非とも並べたい。いや、並べないといけない第三特典だったとお伝えします！ (12月25日 11時) (レス) @page25 id: c9d7379dbf (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - 天才すぎます!! (12月23日 21時) (レス) @page19 id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2023年12月11日 2時
