11話 ページ11
｢水木さんが孝三叔父様と一緒に来てほしい？｣
今日も今日とて暇な1日かと思えば水木さんが孝三さんと私に話が聞きたいと呼び出したらしい
久方ぶりに見た孝三叔父さんは相変わらずやつれたまま
焦点が合うことはなく、口から母音が時々漏れる
車椅子を押していた使用人が離れ私が代わりに押し指定場所へと向かう
｢お待たせしました｣
｢昨日ぶりじゃの｣
片手を上げた彼に軽く会釈をして車椅子から手を離す
孝三叔父さんに話しかけようと真隣に移動した瞬間
｢あ、あ、あ!!!!ひぃぃぃ!!!!｣
孝三叔父さんは目先にある小島を視界に映した瞬間悲鳴をあげ逃げだし飛び降りようとする
それを水木さんと片目の男が2人がかりで止めたが、孝三叔父さんは口から漏れ出る母音が増えただけ
彼がいつも持っているスケッチブックが床に散らばってしまった為拾おうかと手を伸ばした時あることに気づいて固まった
｢…コレ、貴方の写真に写っていた人じゃないですか？｣
孝三叔父さんの顔を心配そうに見ていた片目の男は私の言葉に勢いよく反応し、絵を見るなり孝三叔父さんに強く当たる
｢お前、この者を知っておるな!!何処におる!!!!｣
｢知らないっ、この人は僕の夢に出てくる人…｣
｢夢などでは無い!この人はワシの妻なのじゃ!!｣
｢落ち着いてください、焦りすぎです｣
｢お主も知っておったのか!?｣
キッと鋭い目で睨まれ、面倒だなと息を吐きかけた
｢無駄ですよ
孝三さんは心を無くしていますから｣
少し先で椅子に座り小島を見ている長田
幽霊族を狩り尽くしたと思っていたがもうひとり居たと喜んでおり、一瞬にして裏鬼道(呪詛師)に囲まれてしまった
｢…下がっておれ水木
お主は手を出すなよ｣
｢何があっても？｣
｢何があってもじゃ｣
｢ハイハイ｣
私が後ろに2,3歩下がったのが合図だったかのように目の前で繰り広げられる
裏鬼道とはいえ、何代も後の存在なのか術という術は使わないのか基本的には物理戦闘らしい
｢まぁ、それ以上に幽霊族の力がバケモノか｣
コンクリート素手で破壊したけど
刀歯で折ってたけど??
生身でやってんの怖ぁ…と震えたが自分の生徒を思い出して
そういや似たようなとこやってた子居たな。と冷静になった
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あべの(プロフ) - そして、この後の囲われた日常が気になるのは自分だけなんでしょうか？ (12月25日 15時) (
レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
あべの(プロフ) - 1から3まで並べると尊くて泣きます。 (12月25日 15時) (レス) @page25 id: 55582985e0 (このIDを非表示/違反報告)
箔月(プロフ) - えー、全て神でした (12月25日 11時) (レス) @page25 id: 26079ce184 (このIDを非表示/違反報告)
rune16(プロフ) - 第一特典はと合わせたい神絵でした。遅くなりましたが、コメント失礼しますwww私は第一特典もらってないので是非とも並べたい。いや、並べないといけない第三特典だったとお伝えします！ (12月25日 11時) (レス) @page25 id: c9d7379dbf (このIDを非表示/違反報告)
Rin'lan - 天才すぎます!! (12月23日 21時) (レス) @page19 id: 3767ef094f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2023年12月11日 2時
