6話 ページ6
【なるほど、サッカー選手…】
オシャレなお店に入りそれぞれが注文したものを食べながらさっきの答え合わせときた
彼はサッカーで世界的に有名チームに所属しているらしい。なら世一もそのチームに属しているのだろう
【___嫌になったか?】
【どうして?】
【顔が強ばっている】
カイザーはパスタを食べながら私の感情を指摘する。確かに嫌悪していないと言えば嘘になるが
【世一と貴方は別人でしょう、それとこれとは関係ない
でもまだ、そう、心の整理がつきそうにない】
【今はそれでいい、ゆっくり時間をかけて俺しか見えないようにするつもりだからな】
もうそれ告白してるようなものなんですが…
いいように解釈してしまっていいのだろうか。クソゥ海外の人との恋愛の仕方わかんない…
頭を抱えそうになる私に気づいたのか彼は少し笑いながら
【そうか、日本では告白して付き合うという儀式があったんだったな】
【儀式て…】
【間違ってはいないだろ?】
【間違ってはないですね……】
【ここで愛を囁いてやってもいいが日本人は目立つのが嫌いと聞く。ここでやるのはやめてほしいか?】
【絶対しないで】
【ハハハ】
ならやめておく。と残りのパスタを口に運びちまちまと隣で食べていた息子をじっと眺める彼
【ホント、憎たらしいほど似ているが
お前の子供だからか愛おしく感じるな】
【…あの、恥ずかしいからそろそろそういうのホイホイいうのやめてください】
【これもダメか、日本人は恥ずかしがり屋で臆病だな】
顔が熱くなりフォークを置いて顔を覆う
息子も口の周りにケチャップをつけたまま「ママ?」と私を見るが今相手できるほど心の持ち合わせがない。すまん息子
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シーズ - 面白くて思わず、一気に読んでしまいました!もしも、世一を選んでいたときのルートもみてみたいです (2023年3月8日 21時) (レス) id: 7542279af1 (このIDを非表示/違反報告)
くちぱっち - めっちゃ好きです!カイザーと世一の話大好きです! (2023年3月5日 12時) (レス) @page7 id: fffe7db0be (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2023年3月3日 22時