67話 ページ17
困惑していると口角が上がったままの男にイヤホンのようなものを渡され耳につけろと指示される。つけてみると翻訳機能があるらしく機械音が少し交じったような音でイヤホンを渡してきた男の自己紹介が聞こえる
「便利ー」
「これだったら激しく動いても試合中落ちねー」
「首取れそうな勢いでやるのやめな?」
キャッキャしている日本側とは打って変わりドイツ側のメンバーは口の悪さと見下しが全面的に出ている発言
「温度差」
「おい、俺の話は無視か?俺よりもそこに居る世一の方に惚れたなんてぬかすなよ?」
なぁ、と距離を詰められ「うぉ、顔近っ」と声が漏れる
てか、え、何?惚れた?誰が?え、俺が?世一…潔に?
「俺ゲイじゃねぇけど」
「その惚れたじゃないんだが、プレイの話だ」
「あぁ、プレイ……惚れたとかじゃないけど
お前のこと知らないし、仲良いやつのプレイ邪魔されていい気分になるほど腐ってねぇよ」
てか、なんでお前のこと知ってる前提で話進んでんだ?と首を傾げれば彼は目を見開いて固まったあと俺の両肩を掴んでさらに顔を近づけてきた。おい、1歩間違えればキスできる距離まで顔近づけんな。ほぼ目しか見えてねぇよ
「お前が俺を忘れている…?ふざけるなよ…!!俺がどれだけお前に追いつきたくて努力したと思っている!!!!!!」
「??」
「覚えていませんかA」
半狂乱に落ちている彼の後ろから口角をあげたままの男が話しかけてくる
えぇ…と記憶を探ってみる。こんな美形俺の記憶上居たか…??
_______あ
「ミヒャ」
「!」
「ミヒャって美形は確かにドイツで会ったがそれ以外……うおっ」
首に腕が回され突然のことに困惑すると同時に彼の感情を感じ取り固まる。まるで迷子だった子供が親に見つけて貰った時の安心と嬉しさのような感情
「え、まさか………ミヒャ?」
「気付くのがクソ遅い!!!」
満面の笑みで喜んでいるところ悪い。
離してくれ(多少運動して汗をかいているので離して欲しい)
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小話
カイザーが夢主に対してスキンシップが多いですが恋愛的感情は全くありません。あるとしたら家族に向ける感情、慈愛に近いものです
現在までカイザーの過去は公開されておりませんので今作ではカイザーの過去をスラム育ちと仮定して進めていきます。
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蓮夜 - 最高でした。お疲れ様です。終わり方も好きすぎてヤバイ!! (5月22日 12時) (レス) @page30 id: 433cf63c41 (このIDを非表示/違反報告)
まつぼっくり(プロフ) - そっそれなです、いつまでも待たしてもらいます (2023年3月22日 19時) (レス) @page21 id: af73d329dc (このIDを非表示/違反報告)
四季神零姫(プロフ) - はっ早く続きをください(吐血) (2023年3月22日 2時) (レス) @page14 id: 67f3734aca (このIDを非表示/違反報告)
四季神零姫(プロフ) - 何度も読み返してます。これからも、更新頑張ってください! (2023年3月14日 15時) (レス) @page14 id: 67f3734aca (このIDを非表示/違反報告)
天使。 - 続編おめでとうございます!!前作を猛スピードで全話見て続編まで辿り着きました!!手が止まらないくらいとても面白いです!!見てて心がドキドキというかワクワクしました!!体調に気をつけて、更新楽しみに待っています!! (2023年2月27日 12時) (レス) @page12 id: 68ee57cead (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水菜目 | 作成日時:2023年2月26日 11時