161話 ページ11
暴力はやめてくれたものの私達はコウレン姫の部下に捕まってしまった
ユンは逃げるかと思いきやこちらに走ってくるものだから驚いてしまった
｢キジャ、ジェハ……傷は？｣
｢大丈夫、大丈夫だよ｣
｢そんなわけないじゃん!!血も止まらないし!!!!｣
｢私の歌にも限界はあるから……この怪我じゃ血を止めるくらいしか……｣
どうにも出来ない自分に腹が立ち震える手のひらをギュッと抑えればゼノが私の手を握り
｢大丈夫、ゼノが死なせないから｣
ゼノの言葉に私はボロボロと涙を流しゼノに抱きつく
｢大丈夫？2人とも死なない??｣
と年甲斐も無く泣き出す私にゼノも｢大丈夫｣と繰り返し頭を撫でてくれた
それに安心したのか私はそのまま眠ってしまったようだった
｢あのAちゃんが取り乱したの初めて見たかも｣
そう言ってゼノの膝で眠るAを見ながらジェハが呟いた
｢初代紫龍も割と万能な力故に出来ないことがあると自分を追い込んでよくこうなってたよ
人を歌で殺した時なんてそりゃもう｣
ゼノの言葉にユンは
｢なんで、初代紫龍は歌で人を殺したの？
いままで戦なんか知らないお姫様だったんでしょ？｣
ユンの言葉にゼノは少し考えていたが
｢俺ら四龍が殺されかけたから
その時はたまたま緋龍城の近くで戦があったんだ
それに初代紫龍は怖いもの見たさで来てしまった
俺は緋龍王の近くにいたんだけど他の龍たちは戦場で戦っててさ
その時青龍が力の使いすぎで倒れ、それを守って戦ってた白龍、緑龍も負傷したんだ
捕まり、首をはねられそうになった時
俺らが我に返ったときには体全体を赤く染めて戦場の中心に初代紫龍、ただ1人が立ってたんだ
紫龍の力は強すぎる
それが故に紫龍は我を失うと敵味方関係なくその力に操られてしまう
我を失ってたのは紫龍も同じだったみたいでさ
我に返った紫龍は泣き叫んでひたすら兄である緋龍王に詫びてたよ
彼女が｢帰りたい｣って泣いたのもその時の言葉だった｣
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引きこもり星人(プロフ) - 続き待ってます！めっちゃ好きです‼️ (2022年9月5日 19時) (
レス) @page18 id: 2c807907bf (このIDを非表示/違反報告)
Surfing Like(プロフ) - わあああ！神作！ありがとうございます。とても面白かったです！更新頑張ってください！おうえんしてます！続きが楽しみすぎる！！ (2022年7月31日 1時) (レス) @page18 id: 66e7065dbb (このIDを非表示/違反報告)
華音(プロフ) - 暁のヨナ大好きで第一話目から一通り此方の最新までとても面白くて読ませて頂きました♪ただ、全体的に所々ですが誤字脱字が多く見受けられましたので^^;ご報告させて頂きます。時間がある時にでも見直してみて下さいね。それでは次のお話を楽しみにしております☆ (2022年7月30日 23時) (レス) @page18 id: 85eea2d6ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2022年7月24日 16時
