ヨナ姫の身代わり

47話 ページ47

貴女「ハクっ!!近い!!降参するから離して!!」


真っ赤になった顔を隠したくて手を離してもらうように言うもののハクは楽しんでいるようで


ハク「なんて？聞こえねぇ」


そう言うとハクは私の腰に手を回して指を絡めた


ボンッ!!とつきそうな音とともにAは顔を赤くしたまま倒れた









ジェハ「ダメだよ船長コイツらの力は規格外
僕が3人いるようなもんだから

Aちゃんはこっちに寝かせるから頂戴」


ジェハはキラキラした顔でハクに手を伸ばす


ハク「いい、教えてくれたら自分で行く
お前に任せられねぇ」


武器を地面に置きAを抱き上げるとジェハについて行きその場にいなくなったハク達



ギガン「合格」


その言葉にユンとヨナは顔を見合わせて微笑む


ギガン「安心するのはまだ早いよ小僧共
お前は何が出来るんだい」

ギガンは煙管でユンを指す


ユン「俺は暴力嫌いだから戦わないよ
それ以外なら何でもできる

料理、裁縫、狩猟、怪我人の治療、材料があれば爆薬も作れる
あと美少年」


ギガン「お前は？」

次にギガンはヨナを見た


うーん…と考え込むヨナ

ギガン「ないんだね
ここで何も出来ないやつは足でまといなんだ」


ヨナ「私っ!!」

何かを言おうとするヨナの言葉を無視して


ギガン「クムジが憎い奴はこの街に山ほどいるさ
でも力がなければ刃向かっても命を落とすだけ
お前のような小娘には無料だよ


帰んな」



ヨナ「ギガン船長の言う通りだわ
でも私にも引けない理由がある」


真っ直ぐな目でギガンを見るヨナ
それを見たギガンは少し微笑み


ギガン「いいだろう、お前が役に立つか信頼に足る人間かどうか
1つ仕事をやってもらおうか」



ギガン「命懸けの仕事をね」

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