ヨナ姫の身代わり

22話 ページ22

ユン「これから何処に行こうか」

ヨナ「ユン、イクスからなにか聞いてない？」


ユン「何もこっからは手がかりなし」

ズビッと鼻を鳴らしたユン


ハク「どうした目赤いぞ」

貴女「ハク…触れてあげないの…」


ハクは近くにいなかったけれどユンは白龍の別れの場面で泣いていた


白龍「四龍をお探しですよね」

ヨナ「えぇ」


白龍「私、龍の力を持つものの気配分かりますよ
微小ではありますが四龍は兄弟のようなものです
古より遠く離れていても血で呼び合うのです」


ヨナ「へぇ…便利ね
じゃあAも分かるの？」

チラッとヨナ姫が私を見ると全員の視線が私に来た


貴女「えー？とても近くなると少しは分かる……のかな？」

よく分かりません
と答えると「そう…」と言われた


ハク「とりあえず山降りるぞ
白蛇様ー方向はどっちですか？」


貴女「白蛇言うなら私紫蛇？何それ気持ち悪っ」


ハク「何もAには言ってねぇだろ!!!!」


焦った顔で言うハク

ヨナ「白龍でしょ、あっ
白龍貴方の名前は？名前で呼んでも構わない？」


キジャ「名は……キジャとお呼びください」





貴女「ヨナ姫天然タラシ？」


遠くから白龍、キジャ達を見ていて思った


ハク「あー…てめぇもな」

隣を歩いていたハクは私を見ながら歩いている
器用な奴


貴女「えっ、なんで、好きな人にもモテないのにタラシな訳……」


そう、私はハクに振られている
イクスがいる所で再開し


ハク『俺は姫さんが好きだ
いくらAが姫さんに似ていてもお前を好きにはなれない』


と言われている


ハク「………やっぱタラシだな」


スタスタ歩いていくハク
なんで!!?と大声を出したのは言うまでもない









ハクSide

Aは小さい頃から男には好かれていた


ヨナ姫に似ているにも関わらず何かを引きつける
気分の上がっていれば明るい曲を、下がっていれば悲しい曲を歌っていた

その歌が俺らには心地よかった




というか、Aが好かれすぎて俺は嫌がらせを受けてたけどな!!(返り討ちしてます)


ふと立ち止まりAを見る


貴女「？どうしたの？」


身長差もあってかAは無意識に上目づかいになる



ハク「……なんでもねぇ」


やっぱり顔は似ていても俺は姫さんの方が好きだと思った

23話→←21話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す