平日出歩いてるだけで疑わないで 名探コナン×文豪ストレイドッグス

10話 ページ10

あの後も蘭さんとその隣にいた園子さんと色々話していた

恋愛がどうの、勉強がどうの


貴女｢みんな青春してるのね｣

蘭｢そういうAさんも沢山してるんじゃないんですか？｣

貴女｢私？ナイナイ
この人生で付き合った人も好きになった人も1人だけだから｣

2人｢え!!?｣


2人の驚きように｢え？｣と苦笑いする


園子｢もしかして初恋が今でも!!?｣

貴女｢………その人のことは今でも好きよ？｣


私の言葉に2人は｢キャー!!｣と女子高生らしい反応


貴女｢でも、付き合って時を共有してるうちに分かってしまったこともある
私じゃ彼を幸せにしてあげることは出来ないし、道も違えた

彼とは道が分かれた時にお別れして以来会ってもないし連絡先も全て消した｣


頼んだ紅茶カップを両手で握り揺れる水面を見る


園子｢……彼は別れることを許したんですか？｣

貴女｢私が半ば強引に別れたから…
再開したら殺されちゃうかも｣

蘭｢お二人共、相思相愛なのに……｣

貴女｢どんなにその2人が愛し合っていたとしても周りには関係ないことなの
私の上司はそういう人だから、だからあの時も…｣


2人｢？｣



そう言いかけて｢嫌ねこんな話｣と苦笑いする


貴女｢しんみりさせちゃった｣

蘭｢そ、そんなこと!!｣

貴女｢2人はまだ若いし、コレから沢山の人に会う
沢山悩んで沢山楽しい思いをしてほしいな｣


出来れば私みたいな恋はやめて欲しいけど
そう言えば彼女達も


園子｢Aさんにもいい男がきっと!!｣

蘭｢そうですね!!
なんせ、顔も性格も良いんですから!!｣

貴女｢あら、嬉しいこといってくれるのね｣








｢Aさん｣








私を呼ぶその声に周りの音が止んだ


貴女｢久しぶり、坂口さん｣

坂口｢えぇ…お久しぶりです、Aさん｣

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