平日出歩いてるだけで疑わないで名探コナン×文豪ストレイドッグス (ページ8)

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8話ページ8

6発撃ったところで弾切れなのかカチッと無機質な音が聞こえた

｢はぁ…はぁ…｣

貴女｢…満足しました？｣

2人｢!!｣

何発打っても変わらない私に2人は恐怖している様子

｢てめぇ…何もんだ｣

貴女｢裏の世界で生きるしかできない屍ですよ
無駄な殺生はしたくないのでこの場を今すぐ去るのなら命は奪いません｣

コートの中から刃物を取り出しクルクルと回す

貴女｢どうします？｣

｢………チッ、帰るぞ｣

白髪の男が踵を返しそれに続いてサングラスの男も走って帰っていく

貴女｢……ゴホッゴホッ…｣

口元を押え咳き込めば体内に撃ち込まれた弾丸が吐き出された
それを全て地面に捨て私もゆっくりと奥の部屋に進んだ

貴女｢ようやく……ゆっくり話せますね｣

窓ガラスが全て割れ、椅子がポツンと置かれた部屋に入れば
椅子に座っていた老人は私の方を見た

老人｢よく来た
君の願いは叶えてあげた、さぁ次は私の願いを叶えてもらう番だ｣

貴女｢…異能の譲渡…でしたね｣

老人｢あぁ｣

男は背もたれに体重を掛けたところで私は本を取りだし男の肩に触れる

老人｢…砂の女｣

老人がそう呟くと本には異能の詳細と老人の名前が記載される

老人｢…ようやく…彼女の元に言ってあげられる
感謝するよ｣

貴女｢…これを｣

老人｢？｣

バックから一輪の花を取りだし老人に渡す

貴女｢愛した人と久しぶりの再会なら
花くらいあげたらどうですか？｣

老人｢!
ﾊﾊｯ、小娘に叱られてしまうとは……私もまだまだだなぁ｣

老人はそう言って笑うと息を引き取った

貴女｢…おやすみなさい
阿部工房さん｣

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異能力｢砂の女｣
阿部工房さんの作品

砂を自在に操ることが出来、人型にすると巨大な女になり対象が消えるまで暴れるバーサーカー