元A組生徒のヒミツゴト 暗殺教室×鬼滅の刃

20話 ページ20

6月、雨の時期


貴女｢雨……｣

律｢五鬼継さんは雨がお嫌いですか？｣

貴女｢え？
まぁ……そうだね、苦手だな……｣


隣に置かれた黒い機械は予想通り進化を成し遂げていた


律｢私も雨は苦手です
色々な部分に影響が及ぶので｣


律と名付けられたその機械は銃を取り出し拭き始める
事故管理能力もつけられたようで安心した

…あの日もこんな風に土砂降りだったな


貴女(考えるのやめよう
どんなに思ったって帰ってくるわけないんだから)





でも、この日
私はもっと雨が嫌いになる





ー放課後ー

1人、傘をさして歩いてると目の前に見覚えのある羽織が見えた
朝から雨が降っているにも関わらずその人は傘もささずずぶ濡れ


貴女｢冨岡さん、濡れますよ｣


立ちつくしていた冨岡さんの元に駆け寄り傘をさそうと手を伸ばした時不意に掴まれた
何時もより掴む力が強く思わず顔が強ばる


貴女｢冨岡さん？｣

冨岡｢……あずまが生きていた｣

貴女｢!!兄さんが？｣


驚きと喜びが混ざり動揺する中冨岡さんは苦しそうにもう一言




冨岡｢鬼に………なっていた｣



貴女｢え？
嘘、ですよね？｣


天国から地獄に落とされた気分だ
もし冗談だとしたら本気で怒るかもしれない

でも、冨岡さんの表情からして、嘘を着いている雰囲気ではなかった


貴女｢で、でもっ!
禰豆子さんが人を食べずに居るならきっと兄さんも｣

冨岡｢アイツは人を喰っている
今回は逃げられてしまったが次は殺す｣


冨岡さんの決心した目に何も言えなくなる
そうだ…禰豆子さんは人を食べてないから置いてもらえる
でも兄さんは？居なくなった3年間、鬼のそばに居たなら少なからず1人は殺してる


貴女｢なんっ…で……｣

冨岡｢……｣


なんで私の兄なのだろう

そう思ってしまう私はきっと性格が腐っている

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