ヨナ姫の身代わり2

52話 ページ2

ヨナSide

ヨナ「おおおお美味しい〜」


目の前にはユンが作ってくれた海の幸たっぷりの特性海賊汁


ヨナ「キジャも美味しいでしょ？」

振り返ってキジャを見るとカニを箸で持ち怖がっていた



周りを見るとAとギガン船長がいなかった

海賊汁を持ちAとギガン船長を探して歩くと1人、煙管を持ったギガン船長に会った


ヨナ「ギガン船長、お食事です」


ギガン「あぁ、ありがとよ」


一口口に入れると

ギガン「上手いじゃないか」

と褒めてくれた

ヨナ「ユンは何でも上手なのよ」

ギガン「そうかい
お前の取ってきた千樹草で仲間の様態が回復へ向かっているそうだ

みんなお前に感謝しているよ」


ギガン船長はそう言って微笑んだ


ヨナ「よかった」


ギガン「あぁ、もう犠牲を出したくないからね」


ヨナ「亡くなった人がいるの…？」


ギガン「そりゃね、海賊なんてやってんだ無傷ってわけにも行かないよ

この戦いが終わったら海賊を解散してアイツらを普通の生活に戻してやりたいんだ」


ヨナ「そう…なの」


ギガン「1人だけ難しい奴がいてね」

ヨナ「難しい？」

ギガン「ジェハだよ」




ギガン「あいつはこの船が家だからね
異形の存在なゆえ海賊が1番居心地がいいのさ

お前が連れてってくれるかい？」



その言葉に困りつつ


ヨナ「……そうはしたいけど私と行くのは嫌だって」


ギガン「あいつはまだ親離れできないのかね」


そう言ってギガン船長が笑っていると


「心外だなぁ船長
僕は元々一人が好きなんだよ
海賊がなくなったって気ままにやっていくさ

それこそ異形の龍達とつるんでなんになるんだい
ヨナちゃんと二人旅なら考えるけど


あっでも子守はしんどいからもう少し大人の女性になったらね」


そう言ってきたジェハに落ち込んで私はその場を離れた





Aを探したけれどその日はAは船に帰ってこなかった


ハク「何やってんですかね、会ったら怒ってやんねぇと」


ユン「Aってふらっとどこかへ行くよね
たまに不安になる

このまま消えてしまいそうな感じ」


シンア「Aは笑っている時ふとした時に怯えたりつらそうな顔をする」


キジャ「夜Aは泣いていたりする時があります

聞いてみても何でもないよと誤魔化されるのですが…」


皆にAの居場所を聞いてみたものの誰も行方を知らなかった



ねぇ、どこにいるの？

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