私は＿＿じゃない!! 鬼滅の刃

37話 ページ37

貴女 side


任務先に到着すればしのぶさんと目が合う


しのぶ「あ、Aが居て良かったです」

貴女「？」


しのぶさんは私に手招きして、とある家の中へと案内される
中は遅かったのか男女の遺体


しのぶ「これを」


しのぶさんが指をさしたのは母親に抱きしめられている赤子だった


しのぶ「私や、他の隠の方にも赤子を抱きあげようとしたのですが…
赤子がどうしても母親から離れそうになくて」


赤子は母親に大事そうに抱きしめられ眠っている
父親だった人間も母親と子供を守るようにして亡くなっている
………仲の良い夫婦だったんだろうなぁ

赤子に近づいて抱きあげようとするもぐずり出す


しのぶ「……やっぱりAでもダメみたいですかね」

貴女「………こんこん小山の子うさぎは」

しのぶ「？」

貴女「なぜにお耳が長ごござる
小さい時に母様が長い木の葉を食べたゆえ」


子守唄を歌うとぐずっていた赤子は私の服を掴んでまた眠り出した


しのぶ「!!
凄いですね、ではAはこの赤子を私の屋敷までお願いします
私は次の任務に向かわなければいけないので」

貴女「ん???」


それでは
そう言って姿を消したしのぶさん


後藤「A!!どこ行ってたん………ってどこの子だ」

貴女「実は…」


事を説明すると「なるほど」と後藤さんが赤子を抱き上げる


赤子「ビェェェェェェェ!!!!!!」

後藤「うおっ!!!!返す返す!!」

貴女「えぇ!!?」


後藤さんから赤子を受け取ると泣きやみ私の顔を見て笑顔になる赤子


後藤「お前じゃないとダメみたいだな
頑張れ」


仕事だー
そう言ってその場から去っていく後藤さん


貴女「助けてくださいよ!!!!」

後藤「胡蝶様に蝶屋敷に連れていけって言われたんだろ？
連れていきゃいいじゃねぇか」

貴女「………あ」

後藤「お前………馬鹿かよ!!」

貴女「馬鹿じゃないです!!記憶力が無いだけです!!」

後藤「それを世の中じゃ馬鹿って言うんだよ!!」

貴女「なっ、世の中の物忘れ激しい人全員に謝ってください!!」

隠「うるせぇ!!働け早く!!!!」

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