126話 ページ26
貴女side
兄さんと再会できて早、4年
みんなと別れて6年が経つ
あれから皆に会って居ない、私の事など忘れているだろうから
兄さんは脳の腫瘍のせいでもう長くない
罪木さんに診てもらってももう何をやってもこれ以上は伸びないらしい
貴女「…兄さん、おはよう」
狛枝「あ、おはよう」
貴女「体冷えるよ、上着ちゃんと着て」
椅子に掛けていた上着を兄さんにかけると「ねぇ」と声をかけられ目を合わせる
狛枝「ワガママ聞いてくれる？」
貴女「何？」
狛枝「Aの通ってた中学校に、ボクが置いてきたものがあるんだ
だから一緒に取りに行って欲しいなって」
口を抑えて咳き込む兄さんの両腕は針の後がいくつもある
貴女「…うん、今車椅子もってくる」
一緒に住んでいる日向さんに手伝ってもらい3人で椚ヶ丘中学校へ向かった
絶望の時とは変わり今では本校舎も綺麗に立て直され開けられた窓からカーテンが揺れている
貴女「…兄さん歩いて大丈夫なの？」
狛枝「少しくらい歩かないと、体力落ちちゃうからね」
日向「あんまり無理するなよ」
E組の校舎にたどり着けば「あの時」のままだった
適度に皆が手入れをしに来ているのか…
そう思っていると兄さんがふらつく
日向さんが兄さんを支える
狛枝「ごめん…A、裏にあると思うから見てきてくれない？
細長い箱があると思うから……」
貴女「あ…うん」
日向「悪いA」
なんで日向さんも謝るのか分からなかったがとりあえず裏にまわる
貴女「細長い箱……どこ？」
周りを見渡してもそれらしきものは何処にもない
誰かに盗られたのだろうか……
貴女「兄さん、箱なかっ………た……」
私は回れ右をして走り出す
「逃げたぞ!!」
「追え!!!!」
数分の追いかけっこの後私は捕まった
磯貝「狛枝…何も俺らは別に怒ってるわけじゃないんだ
なんで相談してくれなかったんだ」
貴女「…死んだフリをした理由は私がどこかで生きていたとして皆が危険な目にあってまで私を探して欲しくなかったから」
前原「つっ…ても「Aの気持ちも分かるよ」赤羽」
皆の後ろから出てきたのは身長も伸びて、大人の姿へと変わった赤羽だった
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水菜目(プロフ) - ハヤテさん» 事件をズラそうかな.......って.......そろそろ事件起こそうかなって思ってます!!!!説明不足ですみませんっ!! (2019年3月10日 16時) (
レス) id: 7e8af51d67 (このIDを非表示/違反報告)
ハヤテ - 突っ込んじゃダメだと思いますが、人類史上最大最悪絶望的事件はどうなりましたか？もしかして、椚ヶ丘は未来機関の保護地域ですか？ (2019年3月10日 14時) (レス) id: 8f25b0c386 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水菜目
| 作成日時：2019年3月8日 16時
