36話 ページ35
峰田「ひっ!!?」
燃え盛る火の中、廊下には束帯を着た陰陽師達がそこらで死んでいる
「これが、今1番美しいと言われているAか
なるほど、確かに美しい」
「頭!!」
「あぁ、行くぞ」
「騒がしいぞ…っなにをしているっ!!!!」
「お、ちょうどいい所に、試し斬りしようぜ？」
Aを抜く男は束帯を着た男にジリジリと近寄り
幼A「いやっ…私で(主様を)斬らないでっ!!」
Aのその言葉も虚しく肩をから横腹に掛けて1人目の主は死んでしまった
シェイクスピア「大切にし、使われることのなかったAは初めて血を吸った
その相手は自分の主とはっ!!まさに悲劇!!!!!!」
場面は切り替わり、戦国時代
Aが売りに出されていたところを有名な人物「織田信長」が買い取り妹のお市にお守りとしてプレゼントした
信長「お前が持っていればこの刀で今以上に映えるというもの
それに、虫除けにもできるしのぅ」
それから数十年、お市から娘の茶々へと渡されAは大事にされてきた
あの時の記憶など忘れてしまうほど
1600年、事件が起きる
天下分け目の戦い関ヶ原でAを茶々から盗み使った大名がいた
男は関ヶ原で戦死、彼岸花の咲く場所で息絶えた
シェイクスピア「こんなものは悲劇ではありません
本当の悲劇はここから始まるのです!!!!」
「ぜぇぜぇ……ん？」
息を切らし逃げ惑う一人の男
その男はAを見つけると手に取った
「へへっ…逃げ道はもうないぜ？」
「っ!!」
男を取り囲むのは山賊
一人の若い男は山賊に追われていたのだ
「ん？てめぇいい刀持ってんじゃねぇか
いいぜ、てめぇと一緒に売り飛ばす!!!!」
「はっ離せっ!!!!」
「ぎゃぁぁぁ!!血っ、血がっ!!!!」
男がたまたま振った刀で斬ってしまい男は息絶える
「……なるほど
逃げるより、余程効率がいい」
「ひっ……お、鬼だ!!!!」
シェイクスピア「人を殺してしまい狂った男は山賊だけでなく
片っ端から村を襲って回ったのです
ですが、他の男に止められ刀を回収すると次は回収した男が狂う
そんな悪循環が続いてしまった」
100年以上、男達はAで人を殺しまくった
彼女の別名も作られた
血を長い間吸い続け紅く染った刀
「彼岸」と
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作者名：水菜目
| 作成日時：2018年9月16日 14時
