35話 ページ34
No side
すげぇ…
とどこからがそんな声が聞こえた
それでも気を逸らすことはできない、それは死を意味するから
キンッ…
ディル「いやはや…お見事、2人相手にここまで殺れるとは」
力を加えるためディルムッドに近づけば目を見開く
貴女「それは有難いお言葉ですね
カルデアにいた頃は仲良くさせて頂いていたのですがっ!!!!」
ディル「っ!!」
刀で押し返しよろけた隙にディルムッドの肩を踏みバク宙するとギリギリのところにネロ殿の剣が振られた
ネロ殿の後ろへと着地して刀を振ろうとするものの少し躊躇してしまい左に蹴り飛ばした
壁に打ち付けられ大きな穴が空きコンクリートが音を立てて崩れた
貴女「…1人目
あとは」
地面に膝をついているディルムッド
遠くでシェイクスピアと目が合った
シェイクスピア「むっ!!わ、吾輩とやる気ですかな!!?」
貴女「同じサーヴァントとは言え貴方も敵
倒さなければならない」
シェイクスピア「!!それなら仕方ありませんね…
ならば先手必勝!!」
貴女「!」
私の周りには大量の白い紙で覆われる
シェイクスピア「今回は特別に皆さんにもこの「悲劇」をお見せしましよう!!」
貴女「!!やめてくださいシェイクす」
Aは手を伸ばすが紙はAを覆い隠した
会場にいた全員がザワつく
そこはさっきのような会場ではなく数千年前の日本、平安だった
緑谷「どうなっ…て」
「おぉ、これが「A」か」
「美しい」
声が聞こえる方を見るとAが使っていた刀を取り囲むように束帯を着ている男が取り囲んでいた
その近くで白い束帯を着て男達を静かに眺める子供、幼いAの姿
来る日も来る日も刀を1目見ようと陰陽道に人が行き来しては「美しい」と褒めたたえていた
だが、幸せな時間もそこ数年
1度目の悲劇が起こる
「ヴァァァァ!!」
麗日「なっ、なんや!!?」
瞬きすればそこは火の海へと変わっていた
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作者名：水菜目
| 作成日時：2018年9月16日 14時
