21話 ページ21
「いやぁぁぁぁ!!!!」
「くそっ!!離せ!!!!」
そんな声が聞こえる
貴女「ゴホッ……」
門を出現させた代償として口から大量の血液を吐き出す
貴女「今回はっ…内蔵…ですか……」
ロビン「おい!!」
倒れそうになる私をギリギリの所で支えるロビン殿
貴女「申し訳ない…」
ロビン「無理に喋るな」
セミ「…驚いたぞ、ソナタこんな事も出来たのだな
だが、代償が相当のようだな」
セミラミス殿は愉快そうに笑いながら近寄ってくる
ロビン殿は弓を構えるが
セミ「ソナタのような弱い毒は我に効かぬ
端に寄るが良い」
ロビン「!!」
貴女「ロビンどっ!!!!」
名前を叫ぼうとしたが口から血が溢れ咄嗟に抑える
血を出しすぎたせいか視界が歪みはじめる
セミ「そろそろ限界か？」
貴女「誰が…」
セミ「フラフラ立ち上がっても説得力ないな
軽く押せば倒れてしまいそうなのになぁ…
最後は痛みなく殺してやろう」
セミラミス殿が私の胸元に手を当てる
ぐだ男「A!!!!」
そんな声が聞こえ歪む視界の中主様を捉えた
セミ「前のマスターよ
ルーラーの最後を目に焼き付けろ」
ぐだ男「やめ「さらばだ」!!!!」
「待って待って」
セミ「!!」
セミラミス殿が私から離れ私は後ろに倒れそうになる
「彼女はまだ死ぬ時じゃないんだ」
特徴ある花の香り
貴女「マーリン殿」
支えてくれた方、マーリン殿を見ると私を見て微笑んだ
マーリン「君は昔からマスターの事となると命も惜しまないね」
そんな所が君の美しさなんだけれどね
と微笑まれる
ぐだ男「A!!!!
今、血を」
貴女「あ、主様落ち着い「落ち着けるわけないよ!!」」
ぐだ男「ホントに…Aが居なくなるかと思った……」
ポロポロと泣き出す主様に少し焦るものの「すみません」と謝れば簡単に許してくれた
マーリン「それで？女帝様はどうするかな？
首謀者さんは帰るみたいだけれど」
セミラミス殿は後ろを振り向けば黒い渦の中へと撃たれながらも消えていく首謀者の姿
セミ「…仕方ない今回は諦めよう
ルーラーよこれだけは伝えておこう
我らの元へ来るなよ」
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作者名：水菜目
| 作成日時：2018年9月16日 14時
