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いらない。 ページ4

『はぁ、愛しい…』

友「おかんか。」

『あんな息子いてママさん羨ましい…』

友「あんたほんま残念やな。」





だってあんなに可愛いんだよ?

愛でても愛でても愛で足りないよ…





友「そんなんやったら一生彼氏できひんで?」

『え、なんで?』

友「なんでって、はたから見たらカップルやん。」

『親子か姉弟でしょ。』

友「まぁあんたらの関係知っとる人はそう思うやろけど」

桃「あー!
  山本さんまたAちゃん独り占めしとる〜!」





ほっぺた膨らませてプリプリ怒る望。

私に望可愛い耐性がなかったら吐血してた。





友「小瀧くんが可愛く怒るからクラスのみんな悶え暴れとるやん。」

桃「もう、そんなこと言っても誤魔化されへんから!!
  なぁーAちゃん、彼氏欲しいん?」

『や、まだ特に思ったことないけど…』

桃「まだってことはいつか思うんや。」

『まぁ、そりゃいつかは思うんじゃないかな?』

桃「…彼氏できたら、俺と一緒の時間減る?」

『え?あ、そっか。
 今ほどべったりってわけには…』





望は私の手を引くと

教室の後ろに額縁に入れて飾られている、あの絵を指さした。





桃「Aちゃんにとっては、宝物、ちゃう?」





望の目には涙が溜まっていた。





『宝物に決まってる。
 望との時間より優先すべきものなんてこの世にないよ。』

桃「ほんま…?」

『本当だよ、だから泣かないで?』

桃「うん!」





にぱっと笑った望の顔を見て
彼氏なんて一生いらないと思った。







友「…これは、当分無理やな。」

渡さない。→←尊い。



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ヒナ子 - このお話、好きですわぁ 続き、楽しみにしてます!がんばってください! (2020年2月7日 19時) (レス) id: 4551abcbc7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:nonsuke | 作成日時:2020年2月7日 16時

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