君と宇宙へ��/柚木普 ページ8
『星見に行こうよ！！』
「...どしたの急に」
とある日の放課後。
前の席に座るAが勢いよく普の方を振り返って言った。
日誌を書いていた普は突然のことにびっくりしつつも、いつもの事なので呆れて聞き返す。
『んー...なんとなく』
「なんとなくって.....いいよ。いつものとこ？」
『うん！ありがと！普』
満面の笑みでAが言う。
普はそんなAの顔を見るのが好きだった。
二人で他愛もない話をしていると、突然大きな音を立てて教室のドアが開く。
誰が来たのか見る間もなく、普の体に衝撃が走った。
「うっ」
「あーまーねー！！！」
何もかもがダイナミックなつかさの登場に、当然クラス中の注目が二人のところに集まる。
つかさは普の首に手を回してすりすりと頬ずりしている。
「つかさ、教室入る時は静かにって言ってるじゃん」
「一緒に帰ろーーー」
普の注意も聞かず、つかさは普の手をぐいぐいと引っ張った。
「ちょっとつかさ！俺まだ日誌書き終わってないし、それに...」
言い終わる前に、今度は空いている手が誰かに逆の方向へ引っ張られる。
『普は今日私と帰るの！』
Aが自信満々に言った言葉に他のクラスメイトががおお、と声を上げた。
つかさがむっとして、普を挟んでの喧嘩が始まる。
「あまねは俺と帰るの！」
『つかさの方が言ったのあとだもん！』
柚木はモテモテだな、クラスの男子から茶化しが入った。
思春期真っ盛りの普の顔は恥ずかしさで真っ赤である。
「二人とも、話を...」
「そんなの俺知ーらない」
『じゃあ普に聞いてみればいいじゃん』
「あまねはどっちと帰りたいの？」
話の矛先が普へ向かってくる。
普は溜息をつくと、淡々と二人に告げた。
「静かにしなきゃ一緒に帰んないから」
その一言でしん、と二人が静まりかえる。
普は掴まれた手を振り払うと、日誌を書くために再び机に向かった。
終わり
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若葉 - かんわゆい (2020年3月9日 18時) (
レス) id: 4dface175c (このIDを非表示/違反報告)
花っち - 光くん好き。 (2019年10月11日 17時) (レス) id: a210479166 (このIDを非表示/違反報告)
はの(プロフ) - まるさん» いえいえー！お気遣いありがとうございます。頑張りますね！ (2019年4月8日 13時) (レス) id: f5fc6d41da (このIDを非表示/違反報告)
まる - 本当ですか！？とっ…ても楽しみです！気長にまってますので、はのさんの無理のない範囲で執筆して頂けたら嬉しいです…！よろしくお願いします〜！ (2019年4月6日 20時) (レス) id: cb47adc666 (このIDを非表示/違反報告)
はの(プロフ) - まるさん» コメントとリクエストありがとうございます。そう言って貰えるととっても嬉しいです！了解しました。タイトルの方にまるさんのお名前を書かせていただきます。予めご了承ください。 (2019年4月5日 7時) (レス) id: f5fc6d41da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はの | 作成日時：2019年3月22日 23時
