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間一髪で白杖代が飛んできて、ハサミがミサキ階段の手から離れる。
蹲っていた寧々は状況が掴めず、辺りを見回した。
【はい、ご苦労】
【七番？どうしてここにッ】
【こいつが教えてくれたのさ】
花子くんの声がしてAと寧々の顔がぱあっと明るくなる。
「花子くん！！」
【やぁ】
その姿は瀕死寸前だった。
『ええっ！？』「花子くん！？」
【死ぬかも...】
よたよたとやってくる花子くんの身体をAと寧々の二人がかりで抱える。
そんな様子を見てミサキ階段はケラケラと笑った。
【ジョーダンだよ...でもさっすがに領域内で二番と戦うのはちょっと...や、かなりきついね】
「どっどうすれば...」
【聞いて】
花子くんが両脇にいる二人を引き寄せる。
三人で内緒話をする様に固まった。
【依代さえ壊せばなんとでも出来る。何がなかった？二番にとって大切なもの...】
『大切なもの...それを壊すの？』
【札が貼ってある、それを剥がすだけでいいよ。二番は...俺がなんとかするから】
【悪いけど...お話の時間はあげないわよ】
痺れを切らしたミサキ階段が再び攻撃態勢に入る。
ハサミを構えた瞬間、花子くんが背後に回り紐で身体を拘束した。
【七番...！邪魔しないで！！】
【そーゆーワケにはいかないね。行って！】
花子くんの合図で二人は走り出す。
「大切なものって...どこにっ」
『祠！ミサキさんから貰ったハサミだよ！！』
【待ちなさい！】
ミサキ階段が花子くんを振り切り、人形を操って行く先を邪魔する。
【依代がなくちゃミサキを作ってあげられないじゃないっ...ずっとずっとあたしはミサキのために】
「あのっ！あなた見てるとなんていうか...ちょっと前の自分みたいで...」
「"ミサキさんのため"にじゃなくて"自分のため"でしょ！」
『寧々ちゃん！行くよ！！』
Aが寧々の手を引いた。
人形の頭を踏み、二人は祠に向かって跳ぶ。
【やめて！】
勢いよく祠を開けるとAがハサミに貼られた札を剥がした。
境界にヒビが入り始める。
花子くんが白杖代を纏い、ミサキ階段の前に現れた。
【二番 ミサキ階段。君は役目を放棄した】
【この席番は返してもらうよ】
花子くんがミサキ階段の胸に包丁を突き刺し、切り付ける。
あたりが真っ白になって、境界はガラスのように砕け散った。
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ミク(プロフ) - お気に入り登録しました、がんばってください (2020年5月23日 14時) (
レス) id: 1e828f9e08 (このIDを非表示/違反報告)
はの(プロフ) - フレアさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくださっていること、とても嬉しいです！今後の展開も見守って頂けたらと思います。更新無理せず頑張りますね。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: f5fc6d41da (このIDを非表示/違反報告)
フレア(プロフ) - いつも更新楽しみにしています。今後もはのさんのペースを守って無理せず頑張って下さい！これからも応援してます！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: ed111eeb0b (このIDを非表示/違反報告)
はの(プロフ) - リンさん» コメントありがとうございます！頑張りますね。今後もよろしくお願いします！ (2019年3月28日 23時) (レス) id: f5fc6d41da (このIDを非表示/違反報告)
リン - 更新楽しみにしています！ (2019年3月28日 21時) (レス) id: 6c09da8abb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はの | 作成日時：2019年3月18日 16時
