暇な吉田 �� ページ2
＿＿
「つーまんなーー」
店長「おーい。声に出てんぞー。」
「え。……まぁいいや。」
店長「いやよくねぇから。」
ここは、言わば合宿所だ。
大体は小学生〜大人までくらいの、幅広い年齢の人達が、スポーツ関連などの集いで使っている。
この合宿所は東京にあるから、他県から来た人達もよく使う。
私はバイトで、このネチネチしてる男の方はここの合宿所の店長であり、私のいとこでもある。
私がバイトを探している時に、時給もいいしやりがいもあるってしつこくいとこに誘われたので、仕方なくここで働いています。
確かに、時給は結構いいが、
普通にしんどい。((
体力業だし、いとこだからって好き勝手雑用押付けて、帰れずに泊まらされることも多々ある。
まだ高校生ってことわかってんのかな。
私は月火水木金土と、週6でここに働きに来てる。
でも、毎日毎日キツい仕事って訳でもない。
もちろん予約がなく、掃除しかしない時もある。
今日がその日。
今日は土曜日だが、珍しく予約がない日だ。
家にいても暇だったから早朝から店に来て仕事してたら、やることなくなって今に至ります。
「何かすることないのー？」
店長「ねぇよ！ありがてぇ事にお前がやること全部やっちまったからなんもねぇよ！」
「えー、どうも？」
なんで怒んの。これって感謝されてるってことでOK？
ﾋﾟｸｯ､
「……」
何だろう。
このとてつもない不安は…
なんかすっごい嫌な予感がする…
今すぐここから立ち去れって本能が言ってる…
よし、帰ろう。
「店ちょ((」
ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ、ﾌﾟﾙﾙﾙﾙｯ！
店長「ん？あ、ちょい待て」
帰ります、そう言おうとした途端、店の電話の音が私の言葉を遮った。
くそ、1秒遅かったか…
いや、まだ間に合う、！言うだけ言って帰ろう。うん。
「店長私帰りま((」
ｶﾞｼｯ､
そう言い振り返ろうとすると、誰かの手が肩に…
店長「いえ！全然大丈夫ですよ！
(し･ご･と･が･で･き･た♡)」
「…あ、…おわた……」
営業スマイルの店長の顔の奥にどす黒いものが見える…
こうなった店長は誰にも止められない…、！
私の嫌な予感は外れたことがないが…
……まぁ、大丈夫、でしょ！！！
え、大丈夫だよね、……？
＿＿
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作者名：師匠 | 作成日時：2024年3月15日 17時
