- HL 's angel - 2【血界戦線】

八十九話 ページ42

-No side-



ﾃｨ『くくっ、制裁とは面白いものです』









ｻﾞ「くそっ！おい魚類！へばってンじゃねーぞ！」









聖女が次々とグールを造り出す。
それを斗流血法組が炎で焼き付くし、風で切り飛ばしていた。









ﾂ「へばってなんかいませんよ！貴方こそ、集中してください！」









何故この二人が組まれたのかは不明だが、作戦を立てたのはAであり、二人は逆らうことができなかった。


それよりも、








ﾃｨ『このくらいでいいか、所詮は下等生物。我らの主が楽しむための存在なのだから』









ｻﾞ「調子乗ってんじゃねぇぞ？聖女サマよぉ？？」









信号機に座っていた聖女に、ザップが斬りかかる。だが、それは愛しの天使と同じ防御壁で跳ね返された。

ザップは再びコンクリートを蹴り、聖女に挑む。









ﾃｨ『‥これほど知能の低い猿は初めて見た』









呆れる表情でザップを眺め、跳ね返す。
ザップとツェッドを相手する聖女は、片割れの聖女はどうしているのかと思いながら、空を眺めていた。





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ﾎﾟ『諦めたらどうなの？アレは本来、存在してはいけない者。だから消してあげるの‥当然でしょ？』









スティーブン同様に傷ついたクラウスは、前に立つ聖女に怒りを露にしていた。

後ろではチェインとK.Kがグールを近づかせないように援護する。









ｸ「彼女は我々の仲間だ。それである以上、彼女の存在意義は問われる必要などない！」









こちらの聖女は、ティーより比較的攻撃的であった。クラウスとほぼ互角か、それ以上に高い戦闘力で交戦していたのだ。









ﾎﾟ『奴は罪を犯した。制裁を与えるのは当然のことよ』









聖女は口元に三日月を描くと、女神の声が聞こえた。









二人の聖女と、女神と、なり損ないの天使を除く全ての瞳は赤く赤く、染まっていた。









『さぁ、殺し合え。下等生物よ』









女神の命令が下される________

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