七十四話 ページ27
-main side-
スティーブンは私の我が儘を承諾した。
変な気分だなぁ、
すごく、
「‥あったかい」
横に寝転んで私を見ているスティーブンの姿がボヤけてきた。
だめ、
だめだよ、離したら。
不意に手に温もりを感じ、私は瞼を下ろした。
________________
-No side-
『我を忘れるとは、やはり罪重き天使よ』
母なる者は呆れるように呟いた。
右の聖女は答える。
『あれは"なり損ない"でごさいます。故に、偉大なる母様の意識に留めておく必要もないかと』
次いで左の聖女は付け加える。
『しかしあの"なり損ない"は、あろうことか偉大なる母様から生まれてしまった。なんとも罪深い』
左右の聖女らは、袖で目尻を拭う素振りをした。勿論、拭った袖は濡れてなどいない。
『‥まぁよい、既に通達は送っている。地に落ちた"なり損ない"をこの世界、いや、宇宙、輪廻とも言うべきか?』
母なる者は嘲笑した。
高鳴る声が神殿に響く。
『『存在さえも、記憶から消してしまいましょう』』
二人の聖女は口元に白い三日月を描いた。
48人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「女主」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
酒夜月(プロフ) - ししょーさん» だから、困った時は助け合いましょう!分からない事がありましたら私だってししょーさんに聞きますし、答えられる事があったら私だって力になります!だから、いつでも頼ってください!! (2018年1月6日 18時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
酒夜月(プロフ) - ししょーさん» いえ、私もししょーさんと同じ夢小説の作者です。同じ作者の人がこんな事を言われていたらフォローしたくなります!!それに、人を助ける事は私にとっては当たり前の事です!!(^_^) (2018年1月6日 18時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - 酒夜月さん» フォローありがとうございます。今回の事は私の不注意が招いたことなので、あまり心配しなくても大丈夫ですよ。今後ともよろしくお願いしますね。 (2018年1月6日 18時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます。不快な思いをさせてしまいすみませんでした。今後はより一層の注意を払って投稿しますので、どうぞよろしくお願いします。 (2018年1月6日 18時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
酒夜月(プロフ) - 、さん» それなら私だってそうですし、外し忘れる事だってありますよ?ししょーさんなどの作者さん達は忙しい中…急いで皆さんに待たせないように送ってくれているんですから、多めに見てあげてください…!! (2018年1月6日 16時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ししょー | 作成日時:2018年1月6日 12時