十一話 ページ12
-No side-
時刻は15:25、現在。
「待たせてごめんなさい、知識習得に三時間もかけちゃって‥」
『‥』
皆は驚いていた。
たった、三時間でここまでなるとは思っていなかったからだ。
「さ、私のことを教えてあげる」
ス「あ、あぁ‥聞かせてもらうよ」
ソファに向かい席で座り、謎の緊迫した空気が張り詰める。
「そんなに堅苦しくならなくても、ちょっとファンタジーが混ざる話ですよ。
___
私は、天界で生まれました。
ここでは空の上とか、死後の世界‥とかいうんですよね。
そんな天界で、私はカミサマのお手伝いをしていました。
書類を運んだり、お食事を用意したり‥、
して、
ました‥」
少女は少し目線を下にさげた。
間を置いて、再び口を開く。
「ある日、私はカミサマに命令を受けました。
それが何だったか、あまり覚えていません。
ただ、カミサマは悲しい表情でした。
きっと、私が過ちを犯したからでしょう。
気づけば空に舞っていて、
気づけば冷たい屋上にいました。
なのに‥レオとザップに助けられたのに‥
私はっ‥、我を忘れて‥っ、
怪我を追わせてしまいました‥ 」
少女の瞳からは涙が溢れていた。
つい、数時間前まで鋼の仮面でも被ったような表情だったのが、瞳に滴をいっぱいにさせ、謝罪しているのだ。
レ「な、何言ってるんだよ、謝らなくてもいいよ、突然見ず知らずの場所で、驚いたんだろ」
ス「少年の言う通りだ。僕らは君を責めたりしないし、追い出したりもしないよ」
「わ、たしが‥ここにいてもいいの‥?
こんな‥、"天使の出来損ない"に、
居場所を、与えてくれるの‥?」
夕陽が少女の白髪を煌めかせる。
頬に流れた滴が白いワンピースを濡らす。
『‥天使?』
その場にいる、クラウス、スティーブン、レオ、ちょうど入ってきたK.Kが声を上げた。
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酒夜月(プロフ) - ししょーさん» そうですね!お互い頑張りましょう!!(^_^)(*´ω`*) (2018年1月6日 15時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - 酒夜月さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんの活躍をどうぞ楽しんでください!お互い更新頑張りましょう!! (2018年1月6日 11時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
酒夜月(プロフ) - ししょーさん» ししょーさんの作品とても面白いです!!更新楽しみに待ってますね!(^_^)私も負けないように作品更新頑張ろうと思えました!! (2018年1月5日 19時) (レス) id: 5d4c43be81 (このIDを非表示/違反報告)
ししょー(プロフ) - なのさん» コメントありがとうございます!これからもどうぞよろしくです!! (2017年12月21日 13時) (レス) id: 23ac3f6a39 (このIDを非表示/違反報告)
なの - 面白そうな感じがします!更新待ってます (2017年12月21日 8時) (レス) id: a1f41b1b3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ししょー | 作成日時:2017年12月20日 0時