3話 ページ3
有魂書から文豪を呼び出すには、呼び出すための文豪が必要です。
それを知っていたら、普通こんな行動はとらないでしょう。
初めに文豪を呼び出せる者がいなければ、潜書もなにもありませんから。
しかし、私は文豪なしで有魂書から呼び出す方法を知っていました。
手に持っていた本を机の上に置き、両手で書を握りしめます。
書にゆっくりとアルケミストの力を流し入れ、文豪の魂を探します。
いました。力を感じた魂が書から抜け出してその姿を作り出していきます。
徳田秋声。この図書館の最初の文豪です。
憧れ続けた彼らの一人が、今、目の前にいる。
喜びと興奮とでいっぱいの心をなんとか落ち着かせて彼を見ました。
ここからが大事なところです。いかにして彼らを騙すのか。
悟られてはいけません。なんの疑いもなしに、彼らが生活できるようにするために。
彼らが安心して文学に取り組めるようにするために。
私だけの文学を作らせるために、騙さなければいけません。
真剣な目で見つめる私に驚いてか、一歩後退りした彼に言います。
ー貴方は、選ばれし人物です。ー
まんべんの笑みを浮かべ、両手を広げて、歓迎を表現します。
彼は、更に後退りをし、警戒した目で私を睨みました。
私は、彼に嘘の真実を語ります。
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チャワ - 忠告ありがとうございます。助かりました。 (2019年7月1日 15時) (
レス) id: c51dfc919a (このIDを非表示/違反報告)
かなと - 編集画面の関連キーワード入力の下をよく読みオリジナルフラグをお外し下さい違反です (2019年6月30日 19時) (レス) id: cc384a4978 (このIDを非表示/違反報告)
ルール嫁 - オリフラ (2019年6月30日 3時) (レス) id: fd88cf8001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チャワ | 作成日時：2019年6月30日 0時
