視線の先に(桃)

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部活へ向かう途中





藤井「…なぁ」





小瀧「ん？」





急に立ち止まった流星。





流星の方へ振り向くと、





藤井「俺、遼花に告ろうかな、って
思ってるんやけどさ、」





小瀧「おお！ええやん！頑張れ！」





藤井「もし、振られたら…
今までの関係崩れてまうかな…？」





それは…





小瀧「…どう、やろな。
まぁでも遼花なら 大丈夫なんちゃう？」





そうは言ったけど保証はできひん。





藤井「ん…」





不安そうな顔の流星。





俺も同じ理由で
Aに気持ち伝えられてへんから。





…不安なのはわかるで。









小瀧「…頑張れよ。」





流星の肩をポンっと叩き、歩き出す。





俺には 何もできひんから。





応援することしかできひんから、さ。









その日は普通に部活をして、
普通に家に帰った。

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