視線の先に(桃)

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放課後になった。





から 部活へ来た 俺と流星やけど…









小瀧「…全然おらんやん」









ほとんどの人が補講らしくて
全然人がおらへん。









藤井「まさか、2人だけ？」





小瀧「は、嘘やろ」






いつもは必ずと言っていいほど補講に引っかかる流星も 今回は珍しく免れて。




2人だけしかおらへん。





先生「流石に 2人じゃ 何もできひんな。

…よし、今日は部活なしや！
2人とも帰ってもええで〜？」





先生もそう言って職員室に戻ってしまった。








・









小瀧「俺、Aのこと待ってるから
流星先帰ってええよ〜」





グラウンドと昇降口をつなぐ階段の
上のほうに腰かけた俺。





藤井「いや、俺も遼花のこと待つから 一緒に待つわ」





流星は俺の左隣に座った。








・









流星と遼花は中学が同じで、
いつも一緒に帰ってるらしくて。





俺らと一緒やなぁ、なんて話をしたのが
確か 最初の会話やったっけ。

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