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・
美術準備室のドアを勢いよく開けて
小瀧「A？ 終わった？」
と、声をかけると、
A「ん〜もうちょい」
Aは 窓を開けて、
外を見ながら 絵を描いていた。
小瀧「今度は 何描いてんの？」
そう言いながら窓に近づき、外を見ると…
小瀧「…え、もしかして流星？」
流星が友達と制服のままグラウンドで
サッカーボールを蹴っていて。
(…ちなみに流星も俺と同じサッカー部)
A「うん。
流星がサッカーしてるところ描いてんねん。
まぁ別にモデルは誰でも良かったんやけど」
小瀧「え、じゃあ俺で良かったやん。
俺もサッカー部やし」
A「ん〜まぁね、」
小瀧「…なんで 俺にせえへんかったん？」
前までは 人を描く時は
いつも 俺をモデルにしてたやん。
俺のこと描いてくれてたやん。
A「なんとなく…？」
小瀧「ふぅん…」
なんとなく…？
なんとなく、ってなんなん？
もやもやした。
なんで俺ちゃうねん…
・
・
しばらくして
A「よし、できた！帰ろっか」
そう言って筆を置いたA。
小瀧「顔、絵の具ついてんで」
多分 まだついたばっかりの絵の具。
A「え、嘘！どこ？」
小瀧「ここ」
絵の具がついたAの頬を軽く撫でて 指で拭き取ると、
A「あ、ほんまや」
俺の腕を掴み、
俺の指についた絵の具を見て確認。
A「望の手にもついてもうたなぁ。
望の手も洗わな、」
Aにそのまま腕を引かれて水道へ。
・
あぁ、やっぱり、
流星のことをモデルにしてても、
どんなにAと流星が仲良くなっても
結局 Aの隣に
いつもいられるのは俺以外の誰でもないんや。
今回 流星をモデルにしたのも
きっとたまたまやんな。
そう 自分に都合よく解釈した。
・
・
その日の 帰り道には
もうその時のもやもやした気持ちは
すっかり忘れていて。
Aと また たわいもない話をして帰った。
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ひのりーる(プロフ) - 雨さん» ありがとうございますm(__)m (2015年11月8日 15時) (
レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
雨 - めっちゃ良かったです！ (2015年11月8日 3時) (レス) id: cc0331c139 (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - anon*。さん» ありがとうございます！！ぜひ！見てやってくださいm(__)m (2015年10月18日 0時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
anon*。 - 完結おめでとうございます♪ 許されない恋も見てみますね！^^ (2015年10月17日 23時) (レス) id: d923e20259 (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - さーちゃんさん» ありがとうございます(；＿；)頑張ります！！ (2015年10月16日 0時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひのりーる
| 作成日時：2015年9月25日 22時
