君の視線から ...

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あんなにしつこかったハナが
すっかり近付いてこなくなった。


ソアに助けてもらう必要もなくなり、
本当に良かったと安堵していたのは


数日だけ。






今、クラスの中の雰囲気は最悪だった。





ハナが、イソさん達のグループから離れ
一人で行動することが多くなったダヨンさんに
目を付け話し掛けるようになった。



それはまあいい。



ダヨンさんも話し相手がいることで
一人でいる居心地の悪さを
感じずにすんでいたようだ。





問題はその後。





ハナは仲良くなったダヨンさんを
ヒスン達の所に連れて行き
そこで話をするようになった。


仲の良い子を紹介するためだろうが、
彼女は後のことを考えていない。






ヒスンやソンフン、ニキと
関わりたいと思う者は多い。


けれど近寄りがたい雰囲気を
常に発しているヒスンによって
それは中々出来ることではなかった。






そんな中、
クラスでも目立たないダヨンさんが
突然ヒスン達と関わるようになれば、
それに嫉妬する女子達が出てくる。




顕著なのがそれまでダヨンさんと行動していた
イソさんグループだ。





派手で目立つイソさん達が
正反対のダヨンさんを下に見ているのは
誰の目にも明らかだった。


そんなダヨンさんが、
ヒスン達と関わるようになったことが
許せなかったのだろう。





最初は誰にも気付かれることなく、
けれど次第に目立つようにダヨンさんを虐めだした。


同じくヒスン達と関わるハナだが、
彼女に何かすればヒスンがどう動くか分からない。


だから彼女を気に食わないと
思いつつも何もしない。





そんなハナへの嫉妬の思いも含め
矛先がダヨンさんへと向かったのだ。




今では隠すことなく
ダヨンさんを虐めている。





彼女を見てはクスクスと笑う。
わざとぶつかり、謝れと因縁を付ける。

掃除などの仕事を押し付けるなど、
最初は激しいものではなかったのだが、
とうとう物にも手を出し始めた。





そして、それを見たハナが
イソさん達に怒鳴り込んだのだ。



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