君の視線から ... 3 (ページ7)

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「皆さんがヒスンのことを
　凄く大事に思ってくれてることは伝わりました。
　ヒスンもあなた達のような人がいて幸せ者ですね」

一旦持ち上げると、
彼女達はドヤ顔で気分を良くした。

「私はそんなあなた達にも、
　ヒスンとのことを認めてもらい、
　これまで通り陰から
　見守っていただきたいと思います」

「見守るなんてできないから、
　こうして苦言を呈しているのでしょう！」

「まあ、話は最後まで」

すると、しぶしぶ口を閉ざした。

なにげに、人の言うことを聞く辺り
悪い人達ではない気がする。

スマホをポケットから取り出して、
ポチポチと操作を始めた。

「ファンクラブの皆さんには、
　私達のことを見守って下さる
　大事な友人関係を築きたいと思ってます。

　その代わりに、
　私も友人である皆さんの活動を
　支援いたしましょう」

「支援？」

意味が分からず首を傾げる彼女達に、
スマホの画面を見せた。

その瞬間、
彼女達は雷に打たれたかのような衝撃を受けた。

「そ、そそそ、それは……」

ニヤリと人の悪い笑みを浮かべて。

「はい。学校では絶対に見られない、
　普段着姿で家でリラックスしている
　ヒスンの写真です」

「いやぁぁぁ！」

「ヒスン様の私服姿！！」

「尊い！」

私の見せたヒスンの写真は
予想以上の効果を見せた。

そもそもヒスンは
写真を撮られることが好きではないので、
自然とヒスンの写真を撮ろうとする者はおらず
ヒスンの写真は学校の行事で撮られた写真位しか
存在しないのだ。

それだって、遠目に映っていたり、
半分切れたりしていて、
私が見せたようなヒスン一人のアップは
なかなか貴重品だった。

会長は目を血走らせて
写真から私へと視線を変える。

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