君の視線から ... 3 (ページ3)

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「ヒスン、冗談言うなんてらしくないよ」

ハナはどこか必死だった。

まるでそれを事実として受け止めたくないと
言っているように見える。

「ヒスンは優しいから
　話を合わせてるだけでしょう？」

腕に縋り付くハナを、
ヒスンは残酷なほど冷たく振り払う。

たたらを踏んだハナはショックを受けている。

「冗談でも優しさでもない。
　俺がAを好きだから付き合ってるんだ」

「だって、そんな話聞いたことないもの」

「どうしてお前に話さなければならない？
　お前と俺はなんの関係もないだろう」

「酷い。そんな言い方…
　私はずっとヒスンの側にいたのに」

「だからなんだ？
　お前に何でも報告する義務はないだろ、
　お前の押し付けがましい想いは迷惑だ」

その時、教室に教師が入ってきた。

「おーい。ホームルーム始めるぞ、座れ～」

呑気な教師の言葉を聞いて
生徒達が各々の席へと座る中、
ハナは教室を飛び出していった。

「おい！どこに行くんだ」

教師が慌てたように声を掛けるが、
ハナは気にせず姿を消した。

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