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秋「へぇ。
司書さんの後輩なんだ。」
司「は、はい。」







やばい、すこぶるやばい。
なんで、徳田先生がここに。
確かに徳田先生だけ前任の司書の記憶が無いのもおかしいとは思ったけども。
まさか、武装探偵社にいるなんて、思いもしなかった。








秋「これは、どの先生?
随分変装してるねぇ。」
葉「こ、これは最近新しく来た文豪さんなんです。
だから、ちょっと格好が、おかしいかもですけど、普通ですよ。」






たどたどしく説明していた瞬間、探偵社の扉がすごい勢いで開いた。
そこに居たのは、黒ずくめの帽子を被った小さい人と、手配書で何度も見た顔。








司「芥川、龍之介。」
徳「(こいつが、司書さんの、)」








ポートマフィアがはいってきたために、国木田さんの意識がそちらへ向く。








国「何の用だ。
今は停戦中だぞ。」
中「あぁ?
停戦中なのを忘れてんのはそっちじゃねぇのか?」
国「何の話だ。」
中「知らねぇのか?異能がつかえねぇ。」









ねっとりと思い知らせるように言ってくる帽子さん。
何、何の話?と思った瞬間に、閃いた。
これ、私のせいだ。
徳田先生に片っ端から異能を奪えと言ったから、どこかですれ違った彼等の異能を無意識に奪ったのだ。
や、やばい。








徳「どうする、司書さん。」
司「殺されそうですわね。」






と横から前任の徳田先生が口を挟んだ。
ポートマフィアに歯向かうなんて。
まぁ、私もなのだけれども。








秋「待ってよ、僕はやってない。
太宰さんに触ってもらえば分かるはずだ。」
中「その太宰はどこだ。」
国「入水しに行った。」
中「あぁぁ!!??
あんの唐変木がぁ!」







急に叫んだ彼にビクッと体が震えた。
すると、入口から鼻歌が聞こえてきた。







太「〜〜♫心中は〜一人では〜出来ない〜!
って、人多いね。
…げっ!蛞蝓だ!」
中「だぁざぁいぃぃぃぃ!」
太「煩いよ!中也!」







太宰?太宰治!
徳田先生に合図を送る。
徳田先生が頷いた。
その瞬間だった、その太宰治に手を掴まれた。
ぎくっと体が強ばる。








太「お嬢さん、」
司「は、はい。」
太「一緒にしんじゅ、」
徳「司書さんから手を離せ。」
司「徳田先生、あ、」







なんてこった。
反射で徳田先生の名前を呼んでしまった。
それはつまり、徳田先生も前任の徳田先生と同じ異能とやらを持っていると自ら言ったようなもので。

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悠歌(プロフ) - ゼロさん» ですよねぇ。では、前任の司書の方を「前任」で表記します。ご指摘ありがとうございました! (2018年4月15日 19時) (レス) id: b1dbb71ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 司書さんの区別を付けた方が良いと思うのですが...どうでしょうか。 (2018年4月14日 19時) (レス) id: 8a8cf15df7 (このIDを非表示/違反報告)
悠歌(プロフ) - ゼロさん» ありがとうございます!更新遅いですが、よろしくお願いします! (2018年4月5日 15時) (レス) id: b1dbb71ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年4月4日 3時) (レス) id: 8a8cf15df7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠歌 | 作成日時:2018年3月22日 22時

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