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司「今日の潜書は無頼派の皆さんと中原先生でお願いします。
助手は徳田先生です。」








淡々と朝礼をすませ、部屋へ戻る。
先生が増えてからは潜書して、ご飯や補修を繰り返し回しひたすら効率を上げる。
潜書しない先生方には図書館の運営をしてもらい、極力表には出ないようにしている。
書類整理と称し、復讐の準備を着々と進める。
まぁ、書類整理は本当なのだけど、それ程時間を割かれないだけで。









司「思ったより問題点が有りますわね。
それにしても、ここまで良好な状態にしたにも関わらず接触してこないなんて、面倒ですわね。」
秋「司書さん、入るよ。」







徳田先生の声ではっ、と我に返りどうぞ。といつもの様に声を掛ける。
助手である彼は私宛の手紙を机へ置いた。
それの封を開けた瞬間に目を疑った。








司「なんですって?」
秋「?どうかした?」
司「ふふっ、いいえ、何でもありませんわ。」








いつもより、機嫌の良さ気な司書を不思議そうに見て、首を傾げた。
司書はやっとだわ。と呟いた。
それを聞いた瞬間に徳田は悟った。
彼は気づいていた。
司書がいつも窓の外を眺めてはこの街にそびえ立つビルを睨みつけ、その目は復讐に燃えていたことを。









秋「やっと復讐出来るの?」
司「気づいていたのですか?」
秋「何となく、察した。」









司書さんからの問に本音を返し、黙り込む。
そうすれば、司書さんも黙り込んだ。
しかし、直ぐにいつもの様にふふっ、と笑い挑発するように問い掛けてきた。









司「もし、私が復讐の為に司書になったと言ったら貴方はどうしますか?」
秋「司書さんは、僕達を大切にしてくれている。
だから、僕は司書さんを大切にしたい。
でも、それは皆同じだ。
司書さんは僕達には大切な存在だよ。
だから、僕以外の文豪達にとっては司書さんが隠している前任の司書さんが一番大切なんだ。」









これだから聡い子は。と思いながら徳田先生の言葉に納得せざるを得ない。
先生方は自分を最初に転生させてくれた司書を大切にすると何処かで聞いたことがある。
だからこそ、沢山の文豪に大切にされた司書の後任になれば、前任の司書が認めたのだから、と文豪から大切にされ美味しい思いが出来る。








司「まぁ、そんな事稀中の希ですけれど。」
秋「え?」
司「いえ、こちらの話です。
例え、私が前任を監 禁している事がバレようともそれすら駒にして復讐を果たしますわ。」

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悠歌(プロフ) - ゼロさん» ですよねぇ。では、前任の司書の方を「前任」で表記します。ご指摘ありがとうございました! (2018年4月15日 19時) (レス) id: b1dbb71ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - 司書さんの区別を付けた方が良いと思うのですが...どうでしょうか。 (2018年4月14日 19時) (レス) id: 8a8cf15df7 (このIDを非表示/違反報告)
悠歌(プロフ) - ゼロさん» ありがとうございます!更新遅いですが、よろしくお願いします! (2018年4月5日 15時) (レス) id: b1dbb71ad3 (このIDを非表示/違反報告)
ゼロ(プロフ) - とても面白いです。続きが気になります。 (2018年4月4日 3時) (レス) id: 8a8cf15df7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠歌 | 作成日時:2018年3月22日 22時

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