白紙の本の作者 (ページ3)

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太「中也はここから入ってね。あー、敵は殲滅で構わないよ。」
中「分かった。」

ここは作戦室。
普通ならこの部屋を使う時には人が混雑する。
しかし、今この部屋にいるのはたったの三人。
太宰幹部と中原准幹部と私だ。

太「で、君は私と正面からね。」
？「はい。」
中「……おい、太宰、こいつがいるのか？」
太「ん？そんな事も分からないなんてやっぱり君は蛞蝓だねぇ。そこら辺這ってきたら？」
中「てんめぇ。使えねぇ奴が居ても死体が増えるだけだぞ。」

中原准幹部の鋭い目線に太宰幹部は動じない。
逆に獲物を狩るような目でこちらを見つめた。

太「君は使えるよね？」
？「そこまで買い被られても困ります。」
太「だって私達のあのつまらない喧嘩を毎回無視しながら仕事を回してくるの君と織田作くらいだよ。ね、中也？」
中「まぁ、確かにな。スルースキルは一流だな。」

スルースキルは…………褒められてるのか貶されてるのか。まあ、どちらでもいい。

？「ありがとうございます。」
双「…………ぶっ、」
太「あははは！ありがとうだって！中也、感謝されちゃったよ！」
中「くくく、おい、褒めてねぇぞ笑笑」

ツボにはまったらしい。
分からないけど褒められてないらしい。

太「あははは、ふー、疲れたぁ。
じゃあ、行こうか。」
中「手前な、殲滅の直前に作戦会議する癖やめろ。」
太「おやおや？作戦内容が覚えられなくて不安なのかなぁ？」
中「黙れ、青鯖野郎が。」

確かに、殲滅の直前は無いだろう。と思ったけど面倒そうだから黙っていよう。