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敵「!!異能力、貴様もか!」





新しいページを開く。
そこに一文の言葉を紡ぐ。
異能者殺しと名付けられた力を使う。
例え、彼等に殺されたって構わない。
彼を侮辱したこの男に苦痛を与えられるのなら。





?「“異能力者である小林秀雄の異能『無情ということ』を奪い、こ、」






ハッと太宰幹部を見ると、捕らえろも口パクされた。





?「ポートマフィアの地下牢へぶち込め!”」







淡い光が小林秀雄を包み消えた。
静寂が訪れた。
私の息しか聞こえなかった。






?「………私を、ころ」
中「手前!」






中原准幹部が飛び起き走って抱きしめてきた。
ぎゅうと抱きしめられ驚きで固まる。
そのままにいると、上からずっと感謝の言葉が聞こえてくる。







中「ありがとう、ありがとうな。」
太「ちょっと、中也。
死にかけてるから。」
中「は!
す、すまねぇ。」
?「いえ、大丈夫です。」





やっと解放され放心状態になっていると、太宰幹部に肩を掴まれた。
ビクッと体を震わせ彼を向く。
しかし、彼は優しい目をしていた。






太「ありがとう。
君のおかげで蛞蝓に殺されなくて済んだ。」
中「あぁ!?
手前だけ殺せば良かったな!」
太「中也に私が殺せるわけ無いでしょう?
現に殺したく無いって言ったじゃ無い!」
中「あれはこいつだけだ!
手前にじゃねぇ!」





いつもの口喧嘩にホッと溜息をついた。
すると、サッと目の前に2つの手が伸ばされた。
その手の主達を見ればフッと優しく笑っていた。






双「帰ろう/帰るぞ、葉月。」
葉「え?」






パキンッ。
何かが割れる音がした。
後ろを振り返れば本の文字が光っていた。
それは、幼いころに書いた私の為の世界。
あなたが作り出してくれた私の世界。






“誰でもいいからあなたを知っても私を見てくれる人が名前を呼んでくれる人が現れたら、その時は









葉「私が独りの世界が壊れたら良いな。”」
太「もう、独りじゃない。」
中「帰るぞ。俺達のあるべき所へ。」






やっと見つけた。
本当の私の世界。
まだ一つ目だけど、これからはこの二人が作るのを手伝ってくれる。
私が守るべき人。








葉「ありがとう。」

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作者名:悠歌 | 作成日時:2018年3月10日 17時

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