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広げられた洋服とメイク道具に胸が高鳴った。
「どう？好きなのあった？」
蘭の言葉を聞くことなく、身体は勝手に好きなものを選んでいく。
彼女達の熱い視線を感じながらも目の前のことに夢中になっていた。
(こうしてお洒落しようとしてるのは久しぶり)
この世界に来てから、どこか自分は子供「らしく」いなければいけない気がして。
それも皆自分を見る目がただの小学生としか見ていないと思っていたから。
ただ、安室だけは違った。
勿論、子供扱いすることはある。
しかし、基本的に彼はAとして接してくれた。
だからこそ、子供である上に、女としても見られたいという欲も沸いて。
「Aちゃん、凄く似合ってるよ！」
「いっつも着てる服よりいいじゃん！」
「元々これを着ていたみたいだな」
遊び半分で始めたであろう彼女達は自分のことのように喜んでくれて、真剣に選ぶのを手伝ってくれていた。
あれはこれはと服を当て、一緒に首を傾げる。
本当に彼女達と同年代の頃に戻った時のようだった。
「Aちゃん？泣いてるのか…？」
ノスタルジーな感覚と自分ときちんと向き合ってくれているという時間に、感情が溢れていた。
「すみません…普段こうして服とか自分で好きなもの…選ぶことなかったし…
世良の姉ちゃん達が一緒にしてくれるのが…嬉しくて」
自分の気持ちを素直に吐けば、彼女達は互いに顔を見合わせ困ったように笑う。
「なんだあ。Aちゃんも普通の女の子だ」
「えっ？」
「大人びてるし、少し近寄りがたいなんて勝手に思っちゃってた。ごめんね」
そう言い、蘭は両手を合わせた。
「私達、いつでもAちゃんの服選びもメイクもするからさ、
気軽に呼んでよね！」
園子は歯を見せ、少し乱暴の頭を撫でた。
彼女達の化粧道具を借りながら、顔に色を乗せていく。
きちんと化粧をしたのはこうして小さくなる前ぶりで、進めていきながら感覚を取り戻していく。
手際の良さに驚いている様子もあったが、それを否定するわけでもなく、
「今後は僕達にレクチャーしてほしいくらいだよ」
彼女達は自分を求めてくれた。
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Nattu(プロフ) - かるぴんさん» わわー！いっぱい書いてくれてる！嬉しいですありがとうございます;;同じ目でとかそんな…恐れ多い;;一生なんていただきとても嬉しいです！//嬉しい言葉ばかりでにこにこしてます笑コメントいただきありがとうございます！暖かく見守っていただけたらと思います^^* (7月5日 23時) (
レス) id: 37a11942bb (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - >アニメやイラストで安室さんを見てもこの小説を読む前と同じ目では見れません‼︎番外編もとても素敵です。一生忘れられないお話をありがとうございます。 (7月5日 2時) (レス) id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
かるぴん(プロフ) - どんどん展開に引き込まれて読む手が止まりませんでした！1コメ目なんて光栄です！Nattuさんの安室さんが本当に素敵で彼の魅力を再確認できました。 (7月5日 2時) (レス) @page12 id: e2b715c702 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年5月2日 0時
