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「明日は一日ポアロでしたっけ」
「ああ」
「大変ですねえ。幾つも職場持ってて昼夜問わず働いてるなんて…私には無理です」
そう少女は箸を進めながら語る。
何度か見てきたとはいえ、その話しぶりと目に入る光景に混乱してしまいそうだ。
Aとの生活は快適といってもいいほどに充実していた。
帰宅すれば、家事が行き届いており、愛犬の散歩も済んでいる。
帰宅時間が遅い時にでも必ず食事は用意されていた。
(とはいっても、僕はこの子のことを知らなすぎる)
一方的に彼女は安室のことを知っているものの、Aからは素性を曝け出すことはなかった。
尋ねたところで、
『私のことなんてこの世界じゃ関係ありませんから。
それに今は風見Aですし』
とへらへらと笑って済まされて終わりだ。
(生活力と発言から見るに、僕と変わらないくらいかそれ以下か…)
そう簡単な予測くらいしか立てられなくて。
探求心だけが湧いていく。
「そういえば明日遠足なんですけど、安室さんもついででお弁当いりますか」
「気持ちは嬉しいけど、梓さんに見られるのもね」
「そうですか。分かりました」
安室のいる世界が好きだからこそ干渉しないせいか、どこか他人行儀なAに何となく寂しさすら覚えていた。
同じ家に住み生活する以上、もう少し打ち解けてくれてもいいのではないか。
「…いや」
安室の声に、皿洗いに向かうAの動きが止まる。
「やっぱり貰おう。たまには人が作った弁当っていうのも悪くない」
「梓さんに色々言われても知りませんよ」
「そのうち僕の知り合いの子として彼女に紹介するつもりだから問題ないさ」
そう言うと、はあ？と大きな声上げ、早足で戻ってくる。
この世界がどうなってもいいのか、とAは勢いよく突っかかってきた。
そんな不機嫌な彼女の肩に手を置いて、
「ずっと君が好いてくれていた世界なんだろう。
少しくらい楽しんでくれても僕はいいと思うけどな。
それに、ずっとここでそうやって冷たくされるのも、結構傷つくんでね」
にこりと笑えば、不服そうに座った後、
「考えておきます」
と小さく俯いた。
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Nattu(プロフ) - 慎さん» すみません今気づきました〜;;遅れてすみません;;作品違うのに遊びに来てくれて嬉しいですいつもありがとうございます！好きな作品被りで嬉しいです〜！ (2023年1月11日 16時) (
レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
慎(プロフ) - Nattuさん〜！新作投稿ありがとうございます😊まさかの供給に少し驚きました。コナンの世界は私も好きなので今から凄く楽しみです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨今作品も変わらず、応援しております´ω`* (2023年1月2日 22時) (レス) @page3 id: a9894f14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年1月2日 22時
