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不思議な子だと思った。
「ありがとうございます。わざわざ戻ってくれて」
偶然、コナン達と出くわした時に出会った少女。
コナンや哀のような妙に大人びた振る舞い。
かと言って、彼らのように大人でも知らないような言葉を話すわけでもない。
子どもらしいといえばそういうわけでもない。
どこか悲哀を感じさせる子どもだった。
「一度見てみたかったんです。やっぱりかっこいいですね」
彼女が指定した先は、佐藤達の職場である警視庁だった。
Aは目をきらきらとさせながら、その高い建物を見ていた。
「これ見たらちゃんとお家に帰ってくれるって約束してくれる？」
「わかってますよう…」
そう言い、頬を膨らませるAは子供らしい表情を見せた。
佐藤はしょうがないと言った面持ちで、高木を見て眉を下げた。
じっと建物を見ているAに、
「もしかして、将来の夢は警察官なのかい？」
と尋ねれば、彼女は目をぱちぱちとした後に視線を逸らした。
(当たりか)
そう感じ、佐藤に目配せすれば、彼女はAと目を合わせるようにしてしゃがみこんだ。
そして、嬉しそうに笑う。
「Aちゃんが私の後輩かあ。喜んで歓迎するわ」
そのままAの小さな手を取り、歯を見せた。
少女は少し困ったような眉を下げた後、
「私は、佐藤刑事みたいにはなれないですよう」
と遠慮がちな声を上げた。
そして、また建物の上の方を見る。
(やっぱりよく分からない子だ)
Aの見る目は憧れというよりも、何かを求めているような、そんな目だ。
不意に彼女は高木の腕を引いた。
何だ、と視線を送るも、特に話しかけてくることはしない。
困っていると、佐藤がまたAに声をかける。
「何かあったの？」
彼女の目は心配の色だけでなく、刑事のような何かを探る色があった。
それを察したのか、Aは貝のように口を閉ざす。
どこか普通の子どもとは違う。
それを分かった上で、また佐藤は言う。
「せっかくここに連れてきてあげたのになあ」
大人気ない。
そう思いもしたが、A相手では何となく効くような気がして。
佐藤の意地悪な言葉に、少女は、
「…もう、帰ります。ありがとうございました。嬉しかったです」
にっこりと笑って、上手く言葉をかわしていた。
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Nattu(プロフ) - 慎さん» すみません今気づきました〜;;遅れてすみません;;作品違うのに遊びに来てくれて嬉しいですいつもありがとうございます！好きな作品被りで嬉しいです〜！ (2023年1月11日 16時) (
レス) id: 3f1ef1106e (このIDを非表示/違反報告)
慎(プロフ) - Nattuさん〜！新作投稿ありがとうございます😊まさかの供給に少し驚きました。コナンの世界は私も好きなので今から凄く楽しみです(๑•̀ㅁ•́ฅ✨今作品も変わらず、応援しております´ω`* (2023年1月2日 22時) (レス) @page3 id: a9894f14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2023年1月2日 22時
