h【side・シルク】 ページ9
スケボーに乗ってきたのはキルだった。
おー、キルもハンター試験受けに来たのか。
イルも母さんもキルを連れ戻そうとしていたけど、ぶっちゃけ私は戻す気はない。
キルが家出するとき、手助けしたくらいだし。
「なあ、お前は?」
キルの声で現実に戻される。
歩きながら寝そうになったな。
何の話をしてたんだ?という顔をしていたのか(というか顔殆ど出てないけど)キルが教えてくれた。
「名前!」
『あぁ。シルクだ。』
あえてよろしくとは言わない。
他の人とも自己紹介が終わっていたようで、キルは私の名前を聞くとふーんと言った。
「知ってる人に似てると思ったんだけど違ったか」
それは私のことでしょうか。
流石、兄弟。
あんまり話さないようにしよう。
……元からそんなに話してないけど。
「誰?知ってる人って!」
ゴンが元気よく聞く。
キルはうーんと少し唸ってから口を開いた。
「姉貴なんだ。」
「じゃあ、違うね!この人男の人だから!」
ゴン、お姉さんちょっと傷つくよそこまで言われると。
ま、いいけど。
「それに姉貴はプロハンターだからさ。」
「本当!?」
ゴンは目をキラキラ輝かせている。
本当に純粋なんだな。
キルが自慢げに私のことを話している。
少し恥ずかしいな。
それにせっかくできた友達だ。
私はそっとその場を離れた。
「……やぁ♦」
無視しようか。
「ちょっと、無視は酷くないかい?♣」
スピード上げよう。
「流石に傷つくんだけど…♠」
知らん。もっと傷つけ。
ついてくるな
他の受験生に変な目で見られるだろ!
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W,R 芽生(プロフ) - とても面白いです!早く続きが読みたいです。更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年5月6日 9時) (レス) id: 62dd674ff6 (このIDを非表示/違反報告)
アルブラッド(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます!とても光栄です(≧∇≦) (2018年4月5日 19時) (レス) id: aab53ad4fe (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - ストーリーはさることながら、夢主が格好いい!サーカスの回で惚れました( 〃▽〃) 更新楽しみにしてます! (2018年4月4日 16時) (レス) id: 25f8135882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルブラッド | 作成日時:2018年4月2日 20時