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『はあ』
出口にいるソルイは下の方にいるピエロをじっと見る。
一つ溜め息をつくと、次の瞬間、跳躍していた。
観客を全て飛び越え、ピエロの隣に立つ。
ピエロはぼとぼととボールを落としていた。
『落としちゃダメでしょ。』
これは、一般人向けのサーカス。
劇団のなかに念能力者はいないようで、さっきの演目にも出演していなかった。
ソルイはボールを全て拾うと、ポンポンジャグリングを始めた。
混乱していた会場が一気に沸き立つ。
ピエロは驚愕の表情を隠さない。
『ボールまだあるの？』
ソルイは余裕といった様子でピエロに尋ねる。
ピエロはひきつった笑顔で首を横に振った。
『(これじゃあピエロと同じか。癪だな)』
ソルイはボールに念を込める。
ソルイの手を動かすスピードが早くなり、ボールのあがる高さも高くなっていく。
最初は観客も不思議そうな顔をしていたが、徐々に理解する。
ボールが増えているのだ。
『ピエロさん。何個かわかる？』
「え･･･」
『ハズレ。正解は30個。もっと出来るけど止めとくよ。』
そして、
いつの間にかボールをピエロに返していたソルイはパチンと指をならす。
パン！とボールは弾け、紙吹雪が舞った。
『帰る』
ソルイは観客の間を堂々と通過して、出口から出ていった。
残されたピエロは収集のつかなかなった会場をどうしようかと懸命に策を練っていた。
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W,R 芽生(プロフ) - とても面白いです！早く続きが読みたいです。更新頑張ってください(*´ω｀*) (2018年5月6日 9時) (
レス) id: 62dd674ff6 (このIDを非表示/違反報告)
アルブラッド(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます！とても光栄です(≧∇≦) (2018年4月5日 19時) (レス) id: aab53ad4fe (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - ストーリーはさることながら、夢主が格好いい!サーカスの回で惚れました( 〃▽〃) 更新楽しみにしてます! (2018年4月4日 16時) (レス) id: 25f8135882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルブラッド | 作成日時：2018年4月2日 20時
