ag ページ34
さて、もうゴールしているヒソカに声をかけてみようと思う。
どうやら、現在二人がゴールしているようで、もう一人はギタラクル…つまりイルだ。
『やぁ、ゴールした受験生諸君。私が誰かわかるかな?』
「姉さんか。」
イル……そんな冷たい反応しなくてもいいんじゃないかい。
もう少しね、喜ぶとか……イルが喜んでるとかないか。
「もう参加していないのか♣」
『正体バラしちゃったから。ところでわかった?』
わかった?とは勿論、私がゾルディック家の跡継ぎになれない理由のことさ。
「残念ながら全くさ♦」
「俺もわからない」
『そうかい。もう少しヒントいる?』
「是非欲しいね♠」
ヒソカは欲望に忠実だ。
イルの瞳にも何処か希望の思いが込められていた。
『殺し屋にとって、必要でもあり、必要ではないもの。ものというが、目に見えない。』
「目に見えなくて、殺し屋に必要でもあり不必要でもある…か。」
「謎なぞみたいだねぇ♥」
『まあ、せいぜい考えろ。ということで私の暇潰しに付き合え。』
何の脈絡もない。
わかっていた。
だけど、これ以上話しているとバラしてしまいそうだから。
この話は切り上げたかった。
「強制かい?♣」
「姉さんがああ言うときは強制だよ。」
イルは長い間私といるだけあって、わかっている。
どうせ、二人とも私がこの話を避けたいってことはわかっているんだろうなあ。
『と言っても、どう暇を潰そうか。』
「うーん♦」
『まあいいや。暇潰しは。』
どうせ、話を変えたかっただけだから。
『私は最終試験のことを考えるとしよう。じゃ、次も頑張りたまえ。』
返事を聞かずに放送を切った。
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W,R 芽生(プロフ) - とても面白いです!早く続きが読みたいです。更新頑張ってください(*´ω`*) (2018年5月6日 9時) (レス) id: 62dd674ff6 (このIDを非表示/違反報告)
アルブラッド(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます!とても光栄です(≧∇≦) (2018年4月5日 19時) (レス) id: aab53ad4fe (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - ストーリーはさることながら、夢主が格好いい!サーカスの回で惚れました( 〃▽〃) 更新楽しみにしてます! (2018年4月4日 16時) (レス) id: 25f8135882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アルブラッド | 作成日時:2018年4月2日 20時