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「じゃあ、私たちをマフタツ山まで連れていってもらえませんか？」
「お安いご用じゃ。」
･････････
「ここが……マフタツ山」
そのまんまだな、名前。
「下を見てみぃ。クモワシの巣じゃ。クモワシは天敵に卵をとられないように、こうして谷に巣をつくる。」
「あなたたちには、これを取ってきてもらうわ。」
クモワシの卵か。
久しぶりだなあ。
「こんな……まともな神経でいけるわけがない」
そうか？
「じゃ、お先に！」
メンチはピョンと飛び降りた。
それと同時に背中をトンと押される。
ジジイ、絶してやがったな。
「お主も行ってこい」
『もう行ってるよ』
押された瞬間落ちてるしね。
よく刑事ドラマとかであるやつみたいになってるわ。
『よっと。』
「あんたも来たの？」
『ジジイに落とされた。』
メンチにそう言うと、同情の視線を向けられた。
惨めになるからやめて。
『じゃあ、お先に。』
「ちょっと、風はまだよ！」
風になんか、頼んねーよ。
糸から手を離し、卵のところまで行って卵を取る。
片手で抱えて、もう片手でワイヤーを引っ張る。
実は落とされる瞬間、ワイヤーを引っかけておいたのだ。
巻き戻されるように、私は上に上がった。
『ったく。落とさなくてもいいのに。』
「ほっほっほ」
『本来はメンチのように戻ってくるのよ』
唖然としている受験者を見ながら言い、崖を指さす。
メンチは風に乗って戻ってきた。
「と、こうやって、風に乗って戻ってくるのよ。」
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W,R 芽生(プロフ) - とても面白いです！早く続きが読みたいです。更新頑張ってください(*´ω｀*) (2018年5月6日 9時) (
レス) id: 62dd674ff6 (このIDを非表示/違反報告)
アルブラッド(プロフ) - オレンジさん» ありがとうございます！とても光栄です(≧∇≦) (2018年4月5日 19時) (レス) id: aab53ad4fe (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ(プロフ) - ストーリーはさることながら、夢主が格好いい!サーカスの回で惚れました( 〃▽〃) 更新楽しみにしてます! (2018年4月4日 16時) (レス) id: 25f8135882 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アルブラッド | 作成日時：2018年4月2日 20時
