【HUNTER×HUNTER】我が家の看板娘

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「やあ、ヒソカ。遅かったね」

あ、イルだ。
ギタラクルの方か。
お姉ちゃん元のがいいと思うんだ。

「あれ？そいつ誰？」

お姉ちゃんです。

「いい動きするからさ、思わず連れてきちゃった♥」

『キモい離れろ。』

誰？という問いに対して答えれてるのか今の。

「つれないな♣」

『で、ことカタカタいってる人誰？』

ずっとカタカタいってんだよ。
これを弟と思いたくない自分がいる。

「俺、ギタラクル。」

『シルクだ。』

何故、姉弟なのに偽名で自己紹介してんだろ。
何これ。初対面でも何でもないし。
何なら生まれたときから一緒だし。

『逃げないから、取ってくれない？』

「えー嫌だ♠」

『じゃあ、無理やり取るか。』

「無理だよ♥つけるもはずすも僕次第だからね♦」

やっぱり何か気持ち悪いんだよね。
伸縮自在の愛(バンジーガム)。
つけるもはずすも僕次第……か。
前もそれ言われた瞬間取ってやった気がする。

『じゃあ、遠慮なく。』

コートの内側からナイフを一本取り出す。
イルに見られたらバレそうだ。
だが、能力の関係上ナイフはシンプルなものじゃなきゃいけなかった。
だから、何処でも売ってるナイフを使っている。
形でバレることはないだろう。

ナイフを伸縮自在の愛(バンジーガム)に振り下ろす。
スパッと気持ちのいい感覚がして、気持ち悪さが消えた。

「！？……驚いたよ♣君で二人目だ♥」

『二人目？』

「あぁ。僕の伸縮自在の愛(バンジーガム)を切った人だよ♦」

それ、私だから、二人目でも何でもないんだけどね。

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