噂のバレーバカとはこの人の事です

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No side


及「わあ、烏野相手に大差で負けているじゃん」


試合に遅れてきたのに悪びれる様子もなく、

軽薄な笑みを浮かべている及川に腹が立ったのは烏野だけではなかった



岩「おいクソ川、遅れて来て謝罪の一つもないのか」

青葉城西のレギュラー達も及川が遅れてきたことに怒っているようだった



何故なら、病院の診察時間は十分試合に間に合うように

早い時間帯の予約を取っていたにもかかわらず、今頃になって漸く到着したからだ



入「及川、もうすぐ第二セットが終わるぞ」

及「じゃあ、第三セットの後半出ますよ」

この試合を優先して大会に支障が出たら元も子もないからね、と言う



第三セットの初めから出る程、怪我は軽くないようだ

岩「当たり前だ、馬鹿」






及川は軽く冗談を言った後、急に真剣な表情でこう言った

及「大丈夫だよ、第三セットを取ればいい」


第二セットを落としたとしても、第三セットを取ればいい




“信じているよ、お前ら”

青葉城西の士気が格段に上がった






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