噂のバレーバカとはこの人の事です

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まさかここまで多くの方に読んで頂けるとは夢にも思っていなかったので嬉しい気持ちでいっぱいです
これからも本作品を楽しんで頂けたら幸いです
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No side


第一セットが終わった後、青葉城西の人達は焦っていた


自分達の方が代理のセッターを使っているとはいえ、他はレギュラーを出している

それなのに格下だと思っていた烏野と互角で戦っている


自分達には県内ベスト４の強豪だという誇りがあって、負ける訳にはいかないのだ



三年を中心として次のセットを如何落とすかを話し合っている時、

国見は烏野のベンチの方を見ていた




そこには百面相をしている影山が居る

何をしているんだ、と目で訴えかけながら影山の変化について考える



この練習試合が決まった当初、自分は影山が強くてもバレーは六人で戦うスポーツ、

孤立した王様だけでは勝てっこない


独裁者のような王が民に認められるわけがない




特に、中学時代の影山を知っている自分と金田一は身をもって知っている

今のチームでも上手く出来ているはずがない、そう信じて疑わなかった





だが、今の影山はどうだ？

影山がアタッカーに対して献身的になったわけではない

まだ、かつての王様の影が残ったままだ




しかし、烏野が王様に仕える民になったわけではない

むしろ王様と対等な立場に立ち、堂々と意見を言っている


影山も相手と会話をしようと歩み寄っている

中学の影山とは大違いだ




何かしらのキッカケが無いとこうはならないだろう

キッカケを知りたいと思った時、前にも感じた“何となく嫌な予感”がした




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