【オリジナル】大好きな君に

27話 ページ28

Aside


そしてダンスも無事終わり、ついに総員リレーの時間になった。


杉谷「A！頑張ろうな！」


「う、うう〜…が、頑張る…うぅ……」


杉谷「涙目だぞ！？大丈夫かっ？」


「大丈夫、なんだけど…うん…わああ、やっぱりダメだぁ……」


杉谷「ド緊張してるな！走れるか？」


「うん、多分……こういうの慣れてなくて、緊張してるだけだから……」


杉谷「そうか……まあAがどうでも俺が絶対巻き返してやるから。な？」


「……本当？」


杉谷「おう、俺リレー選手だし速い方だから。だからAはそんなに気負うなよ！」


「……うん、ありがとう！」


私がそう言って笑うと杉谷はパッと目を反らした。


「あれ？杉谷？」


愛理「きっと照れてんのよ、Aの笑顔を間近で見ちゃったから」


「わっ、あーちゃん！びっくりした……って、どういうこと？」


愛理「Aの笑顔は破壊力あるからね。天使だから」


「え？なんか益々分からないんだけど…」


愛理「いいのよ、Aちゃん。君は気にしなくて。杉谷も大変よ、この鈍感ちゃんは」


杉谷「おい、飯田！」


顔を真っ赤にしてそう言う杉谷に、あーちゃんは小さく舌を出した。

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