【オリジナル】大好きな君に

39話 ページ40

杉谷side


そして学校を出て少し歩くと、Aの家に着いた。


彩花「じゃ、ピンポン押すよ？いい？」


杉谷「いや、待って、心の準備が」


愛理「はい、押しまーす」


杉谷「あっ、」


そして容赦無くピンポンを押す飯田。


うわー、待てって言ったのに！


母「はーい？どちら様？」


愛理「あ、愛理です。Aのお見舞いに来ました〜」


母「あー、はいはい、ちょっと待ってね！」


その数秒後、Aのお母さんらしき人が玄関から出てきた。


母「あら、愛理ちゃんと彩花ちゃんと……？」


杉谷「あ、同じクラスの杉谷晴斗です！」


母「杉谷くんね！いらっしゃい！入って入って」


愛理「お邪魔しまーす！」


そう言って普通に入っていく飯田と新山。


杉谷「お、お邪魔します……」


とは反対にド緊張の俺。


母「杉谷くん、そんなに緊張しなくてもいいのよ」


杉谷「あっ、は、はい！」


愛理「声デカ(笑)」


母「それより、杉谷くんはAの彼氏だったりする？」


杉谷「えっ！？い、いやいや、く、クラスメイトです！」


彩花「テンパり過ぎ(笑)」


母「あらー、そうなのね、残念だわぁ。

親バカかもしれないけど、Aは結構可愛いのにそういう話は一切無いのよ〜。

でもまぁ、いい子達に恵まれてるみたいで良かったわぁ」


そう言って笑う姿は何処となくAに似ていた。

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