44話 ページ10
『ん………｡』
少し寒さを感じ目を覚ます
昨夜は散々泣いたから顔は悲惨なことになっているだろう
目が腫れている感じがする
ソファで寝ていたらしく少し体が痛い
伸びをした時ふと視界に座って寝ているクロコダイルが入ってきた
もしかして、いやもしかしなくても、位置的に私は彼の膝を枕にして寝ていたことになる
一気に申し訳なさと恥ずかしさが込み上げる
暫くしても彼が起きる様子はない
それを良い事に私は観察し始めた
最初は怖いと思った顔も、今では愛しく感じる
鋭い目も優しさが篭もることもある
何かを枯らす右手も優しく撫でてくれることもある
今の寝顔だって優しい感じがする
優しいとこばかりなのに
海賊で、王下七武海のひとりで
国のひとつを乗っ取ろうとしている
他人から見れば、海軍からすれば
悪なのだろう
ただ、私にとっては
命の恩人で愛する人
今までもだが、これから先も私は彼のことを好きになり、彼に溺れていくのだろう
どんな形であれ傍にいたい
ただの部下であったとしても
まだ寝ているクロコダイル
寒くないようにと、私にかけられていた彼のコートをかける
『好きだよ…』
誰も聞こえないようにそっと呟き
彼の額に口付けをした
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千@シャンクス(プロフ) - ありがとうございます！頑張ります(*•̀ㅂ•́)و✧ (2021年11月13日 10時) (
レス) id: e29e542ba7 (このIDを非表示/違反報告)
楓🍁 - 素敵なお話で、続き楽しみです。頑張ってください！ (2021年11月10日 21時) (レス) @page7 id: 91105cadaa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三十日碧 | 作成日時：2021年11月1日 20時
