続き(きつね様) ページ35
―――ジャミル side
その後、俺とカリムに子供２人を乗せた絨毯は勢い良くナツメを追い掛け空を飛んだ
ナツメの背後まで来ればカリムに隣まで飛ぶよう指示する
今のところは落ちてないから良いものの、薬とは言え今は子供の身体だ……魔力がこれ以上保つとも限らない
カ「ナツメ〜！危ないからこっちに移動しようぜ？」
主「……」
カ「ナツメ？」
主「話しかけてくるな」
カ「えっ！？」
ジャ「……コイツ、本当にあのナツメか？」
主「うるさいぞツンデレ」
ジャ「あ"？」
カ「うわぁぁ！！ジャミル落ち着け！な！？」
ジャ「誰がツンデレだ！？そんな言葉どこで覚えた！？お前達の教育に悪いだろうが！！」
主「え、何コイツママン？」
佐「やっぱりママだ！」
田「わーい！ママ、おれお腹すいたぁ！」
佐「おれはゲームしたい！」
主「………」
佐「ナツメは？」
主「……こ」
カ「ん？」
主「抱っこ……して、ほしい(ボソッ)」
カ・ジャ「「ヒュッ……」」
あの後、どうやってスカラビアまで戻ってきたのか記憶にないが戻った後は料理を作り、食べ終わってからゲームして、カリムと俺が交互に抱っこをしてやった
そして眠そうにする３人を結局最適の場所が見付からなかった為、カリムの部屋へ連れて行く事に
床に布団を敷き、クッションを枕にして横にならせると佐藤と田中はスヤスヤと眠りに入る
カ「ナツメも寝ていいんだぞ？」
主「……(ふるふる)」
ジャ「だが、さっきからボーッとしてるだろう。眠いんだったら寝た方がいい」
主「……２人はともだち？」
カ「ああ！友達だぜ！」
ジャ「そんな訳ないだろ！嘘をつくな！……俺はコイツの従者、友達な訳じゃない」
カ「ええ〜ッ！！」
ジャ「え〜じゃない！」
主「ああ、そっか……だからなんだな」
カ「ん？何がだ？」
主「だからずっと……お前たちは泣きそうな目をしてるんだな」
カ・ジャ「「！？！？」」
は……？俺とカリムが泣きそう…？いや、カリムなら分かるが俺が泣きそうって何だ？
やっと素でいられるようになった俺が泣きそうな目をしてるなんて事、ある筈がないだろ
……だけど、ナツメは何だかんだ言って俺達を拒みつつも１番俺達を見て考えてる奴だ
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作者名：抹茶ラテ x他1人 | 作成日時：2020年8月6日 23時
