お父さんに無理矢理鍛錬させられたので死なない程度に頑張ります【鬼滅の刃】

第四十九話 人って身近な人に似る所がある気がする ページ49

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「また来られたんてすかAさん…って何ですかその耳」


『いやぁ聞いてよアオイちゃん！豚になったの私！』


「それは見ればわかります」


本日二度目の訪問である蝶屋敷に蜜璃ちゃんと足を踏み入れると、出迎えてくれたのは二つ結びが似合うアオイちゃんだった。

因みに蜜璃ちゃんから「敬語はいらないわ！」と、とびっきりの笑顔で言われたら断れないよね！


「恋柱様まで…どこかお怪我を？」


『おっふぅ』


私との対応の差が凄い。私を見た時のアオイちゃんの眉毛は吊り上って眉間に皺を寄せているというのに、蜜璃ちゃんの時は眉毛が八の字なんですけど。


「私はAちゃんの付き添いなの！どこも怪我してないわ！」


「分かりました。それではAさん、如何して豚の耳が生えてるか説明してもらえますか？」


『何か血気術にかかってしまったみたいで…。鬼は倒した筈なのだけれど』


『尻尾もあるよ！』と言うと、「はい」の二言で締められました。…私若しかして蝶屋敷の方々に嫌われてるのでは？

顎に手を添え、暫く考えていたアオイちゃんが「こうしましょう」と人差し指を立てた。


「現在しのぶ様は任務で不在ですので、詳しい治療はしのぶ様が帰ってきてからにしましょう。取り敢えず他に異常がないか調べさせて下さい」


テキパキと要領良く私に指示を出すアオイちゃん。隣の蜜璃ちゃんを見るとうっとりした様子でアオイちゃんを見ている。
多分きゅんきゅんしているんだろうな。逆に私はその姿を見てきゅんきゅんしてますよ。うふふふ。



「Aさん、そのだらしのない顔をやめて早く此方へ！」


『ほんと蝶屋敷の人って皆んなお強いよね！』


「強くて頼りになるわよね！」


『蜜璃ちゃんそうだけどそうじゃない』


アオイちゃんは胡蝶さんの側でお手伝いしているから似てきちゃうのかしら。私に対する扱いも何か似てますし。



『でもそんなアオイちゃんも私好きだよ！』



「気持ちの悪いこと言わないでください」





"人って身近な人に似る所がある気がする"



(ほんと胡蝶さんそっくりだね！特にその辛辣な言葉)


(あら？誰にそっくりなんですか東雲さん)


(………お帰りなさい胡蝶さん！！)

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