第四十三話 感動の再会は両者が感動しないと成り立たない ページ43
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鴉君が登場すると言う事は任務なのだろう。そう思い次に発せられる言葉を待っていると、鴉君とは違う声が聞こえた。
「待チナサイヨ!ポンコツ鴉!」
「黙ッテロ此クソ鴉!!」
『え』
小窓から来た鴉君の後を、もう一羽の鴉がやってきた。と言うか女の子の鴉っていたんだ。じゃなくて!!
『駄目だよ鴉君!女の子虐めたうぐっ!?』
「俺ニ指図スルナ小娘!!」
「アラ。アンタ中々言ウジャナイ」
『何で私鴉に下に見られてるんだ…!』
てか誰の鴉なのこの子。うちの鴉君に負けないぐらい私を馬鹿にしている。てか最近会ってる人達からも馬鹿にされている気がするんだけど。
『解せない事だらけですね辛い』
私の肩に乗る二羽の鴉はまだ言い争いをしている。言い争いしないでいいから君は誰なんだ鴉ちゃん。そして耳元で叫ばないで!!
『ちょっと君達落ち着い』
「あ、いた」
扉の開く音と共に、どこかで聞いた事ある声だなと思い振り返る。
『と、ととと時透君!?』
「?」
綺麗な黒に毛先が少し青みがかった長髪。私より少し背が低くて、気怠げな声。
『そして私を得体の知れない者みたいな感じで見てくる其の目は間違いなく時透君だ!!』
「自分で言ってて悲しくないの?」
『久し振りだね時透君!!時透君に会えて嬉しいを通り越して最早感動してる!!』
「?誰?」
『まさかの展開』
何さ。私忘れられてたの?一緒にあの最終選別を乗り越えた仲じゃないか。忘れるなんて酷くないですか?感動の再会だと思ったのに。[※一方的に絡んでただけです]
まぁあの日以来の再会だもんね。色々お話したら思い出してくれるかもしれないし!!
「チョットアンタ!馴レ馴レシク此ノ子に話シカケテンジャナイワヨ!!」
『何で鴉の君にそんなこと言われなくちゃいけないんだ!!私と時透君の仲だよ!?』
「此ノ子ハ柱ナノヨ!!アンタト違ッテネ!!」
『柱!?時透君柱なの!?』
私と一緒に最終選別受けたのに!?
いや、でもあの選別の時だってなんか時透君の動き凄かったもんなぁ。
『時透君!また私を守ってね!』
「だから君誰?」
"感動の再会は両者が感動しないと成り立たない"
(こ、こんなに説明しても思い出してくれないなんて…!!)
(取り敢えず君が面倒な人って事は分かったよ)
(相変わらず辛辣だね!!)
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ババロア(プロフ) - Regulusさん» Regulusさんコメントありがとうございます!更新速度が遅く申し訳ありません。楽しみに待って下さりありがとうございます(*^^*)更新頑張りますね! (2020年3月29日 22時) (レス) id: a1d52bd2f6 (このIDを非表示/違反報告)
Regulus(プロフ) - 続き楽しみに待ってます!更新頑張ってください(*≧∀≦*) (2020年3月25日 21時) (レス) id: 9c91fd3a1d (このIDを非表示/違反報告)
ババロア(プロフ) - はるさん» はるさんコメントありがとうございます!笑っていただけてとても嬉しいです!更新はばらつきがありますが、見ていただからと嬉しいです!! (2020年3月1日 18時) (レス) id: 1c6ad8268f (このIDを非表示/違反報告)
ババロア(プロフ) - .さん» コメントありがとうございます!!他作も見ていただきありがとうございます!主同士のコラボは中々思いつきませんでした笑 是非やらせていただきたいと思いますので、暫しお待ちくださいませ! (2020年3月1日 18時) (レス) id: 1c6ad8268f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 読んでいて笑いが止まりません!更新楽しみにしています (2020年3月1日 12時) (レス) id: de479982fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ババロア | 作成日時:2019年12月16日 15時